台所用品のアルミホイルをひたすら丸めて叩いたら、いったいどんな姿になるか。あるネットユーザーがツイッターにその「完成品」とする写真をアップし、「すごいです!」「ここまで綺麗に出来るなんて」と話題になっている。
「アルミホイル(16m)を丸めて叩いて、球にしました」――。
「俺もやったことあるけど...」
カワウソやネコをはじめとした生き物のアクセサリーや、小型のからくり人形などを制作している「アトリエpuchuco」さんは2018年3月1日、自身のツイッターでそんな言葉とともに、1枚の写真を公開した。
写っているのは、手の平にちょこんと乗った銀の球体だ。本人によると長さ16メートル、つまり市販のアルミホイル1本分で作ったものらしい。
ぎゅっとアルミホイル全体を一塊にして丸めた後、ひたすら金づちで根気よく叩いていった。時間にして1時間ほど。重さは110グラムだという。
たしかに叩いたような跡が残っているとはいえ、まるでボールのように弧を描いた表面を見ると、さすがにペラペラのアルミ箔から作られたとは想像できない、という反応も。
ツイッターなどインターネット上では、
「まるまるとしわしわになってしまうものなのに、とてもツルツルしていますね」
「写真の美しさを感じてしまいました。アルミホイルすごいですね!!」
「すげぇ...こんな球体になるんですね...」
「アルミホイルに見えないくらいの出来栄え お見事」
などと感嘆の声が相次いでいる。一方、同様の挑戦をした経験のある人も中にはいるようで、
「自分も過去やったことがありますね。そこまで大きいのは作っていませんが、なかなか根気のいる作業でした」
「俺もやったことあるけどこんな綺麗にできたことは無いな」
との声も寄せられていた。
アルミニウムに詳しい業界関係者に聞いた
なぜアルミホイルを叩くだけで、これほどまでにキレイな球体ができ上がるのか。ツイッターで「どのようにしたらアルミホイルのはぎ目が綺麗になりますか?」との声が寄せられると、アトリエpuchucoさんは
「手でギュウギュウに丸めてから叩くといいかと思うのですが、ひとつしか作ってないのでよくは分かり兼ねます」
とコメントを返していた。
アルミニウムの知識に詳しい業界関係者もこの写真を見て、「こんなものは初めて見ました」と驚いたという。3月2日のJ-CASTニュースの取材に、
「アルミ箔は、純度が比較的高いアルミニウムを使用しています。元々厚さ10数ミクロンと薄いため、繰り返し叩いて延ばせば、かたい状態まで押し込まれるはずで、継ぎ目がなくなるのも想像できます」
と見解を述べた。その上で「紙筒に巻いた状態のアルミホイルでは、先端がどこにあるか分からなくなることもあるのでは。アルミはそれだけ離れて見ると(境目が)よく分からないものです」と話していた。