コンビニに「成人雑誌」を置くべきか否か――ミニストップが2017年11月21日、店頭での取り扱いを中止すると発表したことを受けて、ネット上での議論がかまびすしい。
「表現の自由」などの観点からも発言が相次ぐが、そもそも「コンビニで成人雑誌を買う人」って、誰なのだろうか。
ラインアップを確認してみると...
11月22日、編集部の近所で、コンビニの雑誌コーナーを覗いてみた。オフィス街という立地のためか、成人雑誌の売り場は狭い。漫画誌を別にすると、6誌がラックに並んでいるが、うち4誌が「人妻モノ」という構成なのが気にかかった。
多くのコンビニではこのように、一般雑誌と並んで、成人雑誌が売られている光景が当たり前となっている。だが一部のコンビニでは、その排除が進みつつある。
イオン系列のコンビニ「ミニストップ」は21日、国内の2245店舗(10月末時点)で成人雑誌の取り扱いを中止すると発表した。
ミニストップが本社を置く千葉市では以前から、市内のコンビニに成人雑誌の「露出」対策を働きかけてきた。ミニストップの広報担当者によれば、女性客からも以前からの対応を求める声があり、市の働きかけをきっかけに、今回の決定にいたったという。
ミニストップ以外のコンビニではどうか。J-CASTニュースは各社に取材した。
ファミリーマートでは2016年3月、大阪府堺市と協定を結び、市内の11店で表紙にカバーをかけることで、過激な写真などが一般客の目に入らないようにする取り組みを始めた。セブン‐イレブンやローソンでも、店舗ごとのニーズなどに応じて、それぞれ「約2500店」(セブン)、「全国の店舗(=約1万3000店)の5分の1程度」(ローソン)で、成人雑誌の取り扱いを行っていないという。
一方で今後については、各社とも「慎重に」検討する姿勢を示した。