プロ野球・広島カープが、引き分けをはさんだ10連勝で、ファンらがおおいに沸いている。2017年4月14日付 「スポニチアネックス」(電子版)では、「広島 12戦目もうV率100% 開幕2戦目以内から10連勝以上全て優勝」と、はやくも「優勝予想」を出した。
しかし、そんな盛り上がりのかげで、カープファンの「新参」「古参」の対立が激化している。自称「カープ女子」のタレント・加藤紗里さん(26)が参戦したため一気に炎上してしまったのだ。
悩ましい「カープ女子」事情
カープは開幕から絶好調だ。圧巻は、4月11日からの巨人との3連戦。開幕から6勝2敗と好成績を残していた巨人相手に見事3タテ、3位に蹴落とした。
4月13日現在、チーム打率は.287でトップ、得点数は2位巨人の51点と大きく差をつける80点だ。防御率も、ヤクルトに次ぐ2位(3.24)と盤石である。
そんな「絶好調」のチームとは裏腹に、熱狂的なカープファンの一部は、ある「悩み」を抱える――。
広島カープは、球団のマーケティング施策やインフルエンサーの登場などにより「にわかファン」が多いことで知られる。
球団は、13年ごろから他球団に先駆け、新規の女性ファン獲得に動いていた。「関東カープ女子 野球観戦ツアー」の開催や、堂林・丸ら20代の選手の顔写真にハートマークが彩られた「うちわ」の販売など女性向けのグッズを充実させてきた。また、カープファンの間で「カープ女子神3」と呼ばれる人気ファッションモデルらも登場し、野球ファン以外でも話題となった。
しかし、一方で、「新参ファン」は、「古参ファン」からの批判・揶揄の対象となることもたびたびあった。
特に、16年11月放送のTBS系の番組『水曜日のダウンタウン』で、「にわかカープ女子を一斉摘発」と題した企画への反響はすさまじかった。
「カープの選手名がわからない」「そもそも野球のルールがわからない」といった「にわかカープ女子」の実態が紹介されると、ツイッター上では、
「こんなんでファン語らないで欲しい」
「ミーハーはカープ女子やめろ」
「カープ女子の酷すぎ 本当のファンにマジ失礼やわ」
と、古参カープファンの不満が爆発した。