ベトナム国籍の小学3年生レェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)が千葉県我孫子市の排水路脇で遺体で発見された事件で、県警は2017年4月14日、リンさんの自宅近くに住む渋谷恭正容疑者(46)を死体遺棄の容疑で逮捕した。
同日のテレビ朝日の報道によると、渋谷容疑者はリンさんが通う松戸市立六実第二小学校の「PTA会長」。一方、朝日新聞(電子版)は、同小学校の「保護者会『二小会』」の会長と報じている。
ランドセルが見つかっていた
リンさんは3月24日朝、小学校へ通うために家を出てから行方不明となり、26日に我孫子市北新田の排水路脇の草むらで遺体で発見された。首を絞められた跡があったことから、警察は殺害と死体遺棄の容疑で捜査を進めていた。27日には、遺体発見現場から約20キロメートル離れた利根川河川敷で、リンさんが身につけていたとみられる赤いランドセルなどが見つかっていた。
その後、警察は4月14日朝に渋谷容疑者を逮捕した。NHKなどの報道によると、遺体発見現場に残されていた遺留物のDNA型が、渋谷容疑者のものと一致したという。
渋谷容疑者について、テレビ朝日は、同小学校の「PTA会長」で、よく知られた人物だったと伝えた。一方、朝日新聞(電子版)によると、同小学校の「保護者会『二小会』」の会長で、登校時に子どもたちの見守り活動をしていたという。
こうした報道が出たことで、14日のツイッター上では、
「見守る側が犯人で、しかも犯人は事件後に何食わぬ顔」
などと、不安を表明する声が相次いでいた。
今回の事件との関連は不明だが、2ちゃんねる上では3月24日より前から「女児が一日履いた靴下が欲しい」「女児は死体になっても投棄したことない」「女児にいろんな方法で拷問したい」などと怪しげな書き込みが相次ぎ、同日夜、リンさんの行方不明報道が出る前に「暖かくなったら用水路に女児の死体がないか見て回ろう」との書き込みがあった。同月26日にリンさんの遺体が排水路脇で見つかったことから、今回の事件と関連があるのではないかと憶測を呼んでいた。