新幹線で座席の背もたれをマックスまで倒したら、後ろの乗客に怒られてしまった――。お笑い芸人の小籔千豊さん(43)がツイッター上でこう告白して、ネット論議になっている。
「怖くてどこまで倒してよいかわからないよ」。小籔さんは、2017年3月30日のツイートで、新幹線のリクライニングシートを倒したときの体験を告白し、こう言って嘆いた。
「倒してよい角度おせーて」
ツイートによると、小籔さんは、車内でリクライニングをマックスまで倒したところ、後部座席の乗客から怒られ、「すんません!」ととっさに謝罪した。リクライニングは、元に戻したが、「マックス倒していいと思ってた」というだけに、割り切れなかった。
そこで、「マックス倒したらダメなんすか?」と小籔さんが聞くと、この乗客は、「やりすぎでしょ!」とマックスはダメだと伝えてきたという。「1000回以上新幹線に乗り キレられたの初めて」だそうだ。
小籔さんは、「俺はマックス倒してよいに一票なんやけど」としながらも、「倒してよい角度おせーて」「JRとか規定はないんかな」とぼやいた。「倒してもいい角度までしか倒れない椅子にしていただけないでしょうか」とも訴えていた。
小籔さんの発言は、ツイッター上などで大きな反響を呼び、リクライニングの倒し方について様々な意見が出ている。
共感する声としては、「いゃ...倒してイイですよ! だって倒れるのですから!」「怒る人なんかいるんですか?わたしもいつもリクライニングします」「不満ならJRに文句を言うべきで倒している人に文句を言うのは筋違い」といった書き込みがあった。
一方で、反論も多く、「1000回以上新幹線乗ってるならなんとなくココくらいかなって角度わからないかな?」「自分が倒されたら嫌だな と思う角度までですよ」「後ろの席に誰も座っていない時ならマックス倒して良い」などの指摘が出ている。
JR「ルールはないが、一声かけ、ゆっくり倒して」
もっとも、座席をマックスまで倒すことの是非は一概に言えないとして、「人それぞれ さじ加減が違うから難しいですよね」「今日はついてない。と思うしかない」といった声も漏れていた。
JR東日本の広報部では、J-CASTニュースの3月31日の取材に対し、応対した担当者が「非常に答えづらい問い合わせですね」と話した。
「利用するのはお客さまですので、私たちがお願いできるわけではない」とし、マックスまで倒すのは後ろに人がいないときといったルールは特に決めていないと答えた。ただ、モラルの問題として、次のように指摘した。
「前の人が座席をいきなりガクンと倒すと後ろの人は面白くないはずですので、後ろに配慮してゆっくり倒すようにしていただけたら。できれば、一声かけてから座席を倒すようにしてほしいと思っています」
また、JR東海でも、特にルールはなく、座席を倒すのを遠慮してもらうような案内は行っていないとしたうえで、乗客からの問い合わせなどには、次のような会社の公式見解を伝えていると取材に答えた。
「リクライニングの角度につきましては、お客さま同士の譲り合いやお声かけなどでご利用いただくよう、また、ご利用の際は、後ろの席のお客様のご様子に留意していただくよう、ご協力をお願い申し上げています」