車が歩道橋を上っている! 81歳ドライバー、どんな運転を?

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   高齢の男性(81)が運転する軽自動車が歩道橋に乗り上げる珍事が那覇市内であった。ネット上で、「どうやって上がった?」などと関心を集めている。

   歩道橋の階段を上がって、2メートル以上も上のところで、なんと赤い軽が止まっている。階段の下では、那覇署が立ち入り禁止のテープを張り、署員が警備に当たっていた。

  • 左手からスロープを上がって、右手のトップで止まっていた(グーグル・ストリートビューから)
    左手からスロープを上がって、右手のトップで止まっていた(グーグル・ストリートビューから)
  • 左手からスロープを上がって、右手のトップで止まっていた(グーグル・ストリートビューから)

隣接の公園からしか歩道橋に入れなかった

   これは、琉球新報の2017年3月17日付ウェブ版記事に載った写真だ。

   記事によると、男性が運転する軽自動車は、16日16時過ぎに与儀十字路にある歩道橋に乗り上げ、立ち往生した。駆け付けた那覇署員が男性に代わってバックで車を歩道橋から移動させた。事故は、車体をこすった程度で、けが人はなかった。

   階段の反対側には、車イス用などのスロープがあり、車はそこから進入したとみられている。

   この報道を受けて、ネット掲示板などでは、「人がいたらどうすんだ」「踏み間違えて大事故起こす前に免許返そう」と心配する書き込みが相次いだ。一方で、「よく登ったな」「これはすごい」「ある意味、運転上手い気もする」などと驚きの声も出ていた。

   現場の十字路はガードレールが設置されているが、男性は、一体どうやって車で歩道橋に進入したのか。

   那覇署の副署長は、J-CASTニュースの21日の取材に対し、次のように説明した。

「歩道橋には、隣接する与儀公園からでないと入れません。公園内の道路は、入口に車止めがしてあり、一般車は通れなくなっています。そんな中で、なぜ男性が進入したのかは、分かりません。スロープは、軽ならギリギリ通れる幅で、車体にスロープの手すりとこすった跡がありました。急カーブのところで、曲がれなくなり、バックもできなくなったとみられます」

公園内道路入口の車止めが外してあった?

   現場は、那覇署の向かい側にあったため、署員が軽自動車の歩道橋進入にすぐ気づいて駆け付けていた。

   男性の運転については、「普通の道と思って進入しており、運転がうまいわけではないと思います」としている。歩道橋への車進入は珍しく、初めて聞いたという。

   男性は、飲酒はしていなかったといい、なぜ進入したのは分からないとした。認知症などの可能性については、医師が診断すべきものだとし、本人や家族には、危険性があるので、病気などがないか検査するように指導したという。ただ、今回のことは物損事故として処理しており、免許が取り上げられることはないそうだ。

   男性が与儀公園に車で入ったとみられるため、今後は、公園管理者の那覇市と対策について協議したいとしている。

   市の公園管理課では、園路の入口にある3か所の車止めは、普段は施錠しているものの、公園を維持管理するための軽トラックや隣接する沖縄県立図書館の書籍搬入車が入るときは車止めを外しているとJ-CASTニュースの21日の取材に答えた。

   こうした機会に男性が園内に車で入ったかどうかは分からないという。男性は、なんらかの形で園内に入り、歩道橋近くまで続く園路から園外に出ようとして誤って歩道橋に迷い込んだ可能性はあるらしい。一般車が園内に入ったのを聞いたのは初めてというが、今後は、車止めを施錠することへの指導を徹底したいと話している。

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