全国のもやし生産者で作る工業組合「もやし生産者協会」(東京都足立区)は2017年3月15日、もやし生産者の窮状を訴えかける文書を公式サイトで発表した。販売価格の低迷に加え、原料種子価格と人件費の高騰で現場は消耗しており、「これ以上の経費削減への努力はすでに限界を超え、健全な経営ができていない状況」だと説明し、窮状への理解を求めた。
原料の緑豆は、中国産の輸入価格が2005年時の約3倍(17年1月時点)にはね上がった。一方で小売価格は約10%下落。2009年に230社以上あった生産者は、100社以上が廃業し、現時点では130を切っているという。「このままでは日本の食卓から『もやし』が消えてしまうかもしれません」と危機感を募らせている。