歌手で女優の土屋アンナさん(32)の主演舞台が中止になったことで、甲斐智陽監督(65)らが約3000万円の損害賠償を土屋さんと所属事務所に求めた約3年半にわたる訴訟がようやく終結した。上告期限の2017年3月9日までに監督が上告しなかったため、土屋さん側の勝訴が確定した。
東京高裁で2月22日に開かれた控訴審判決では、監督側の請求を棄却した一審・東京地裁判決を支持し、監督側の控訴を棄却した。監督は判決後、上告の姿勢を示していたが、3月2日には自身のFacebookで「全て終わりました。納得等、到底できませんが、裁判地獄は終了です!」と投稿していた。
舞台は障害のある女性が歌手を目指す内容で、土屋さんは「著者の承諾を得ていない」として途中から稽古に参加しなかった。2013年8月に上映予定だったが、監督側は7月末に舞台の中止を決定。13年10月に東京地裁に提訴していた。