金正男氏殺害、強まる「ドッキリ偽装」 「日本のテレビ番組」利用されるワケ

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   日本のドッキリ番組だと言われて――。金正男氏殺害の「実行犯」とされるインドネシア人女性が、そんな供述をしていると国内外のメディアが報じている。

   インドネシアでは日本のテレビ番組なども放送されており、「オリジナリティがある」など人気がある。こうした背景が、今回の事件にも影響している可能性がある。

  • シティ・アイシャ容疑者と見られるフェイスブックに、2016年12月投稿された写真
    シティ・アイシャ容疑者と見られるフェイスブックに、2016年12月投稿された写真
  • シティ・アイシャ容疑者と見られるフェイスブックに、2016年12月投稿された写真

「番組プロデューサー」名乗って実行犯雇うとの報道

   海外メディアなどによれば、逮捕されたインドネシア人女性、シティ・アイシャ容疑者(25)はマレーシア警察の取り調べに対し、テレビの「ドッキリ番組」だと言われて犯行に参加したとし、過去にも何度か、同じような「いたずら」を行ったことがある、などと供述している。

   さらに日本テレビなどは19日、親族の話として、アイシャ容疑者を雇っていたのが、「日本のテレビ番組のプロデューサー」を名乗る人物だったと相次いで報じた。

   今回の犯行については当初、北朝鮮の熟練の暗殺者によるもの、という見方が強く、日本では「容疑者2人はすでに死亡した」などといった情報も流れた。しかし実際には、アイシャ容疑者は16日に逮捕されるまで、そのまま現場近くのホテルに滞在するなど、「らしくない」行動が目立つ。

   アイシャ容疑者のものとされるフェイスブックも、大半は他愛ない自撮り写真ばかりだ。大韓航空爆破事件で知られる金賢姫氏も、犯人が「工作員」とは思えない、との見方を18日付の毎日新聞朝刊に示している。

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