作家の三浦朱門(みうら・しゅもん)さんが2017年2月3日、肺炎のために亡くなった。91歳。
1950年代前半には、妻の曽野綾子さん(85)や、阿川弘之さん、遠藤周作さん、吉行淳之介さんらとともに「第三の新人」として活躍した。
三浦さんは1951年、『冥府山水図(画鬼)』で文壇デビュー。67年に『箱庭』で新潮社文学賞、83年に「武蔵野インディアン」で芸術選奨文部大臣賞を受賞した。日本大学芸術学部教授などを経て、99年には文化功労者に選ばれている。
85年からは文化庁長官に1年半就任、96年から2年間務めた教育課程審議会会長の在任期間には、「ゆとり教育」を進める学習指導要領づくりにも携わった。2004年から14年までは日本芸術院院長を務めた。
曽野さんとの共著もあり、近年では14年に『夫婦のルール』、16年に『我が家の内輪話』を発刊している。