耳が聞こえない作曲家として活動していた佐村河内守(さむらごうち・まもる)氏が実際にはゴーストライターに作曲させていたことが2014年に発覚した問題で、一連の問題で中止になった同氏の全国公演を企画したサモンプロモーション(大阪市)が損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁は2016年12月15日、佐村河内氏に約5670万円の支払いを命じる判決を出した。各メディアが報じた。
サモンプロモーションは2013年から14年にかけて全国公演を実施する予定だったが、14年2月の問題発覚を受け、それ以降に予定されていた14公演を中止した。高松宏之裁判長は、佐村河内氏が事実を告げずに企画に積極的に関与したことを不法行為だと認定した。
佐村河内氏は、終了した公演の著作権使用料を求めてサモンプロモーションを反訴していた。この反訴については佐村河内氏の訴えを認め、サモン社から佐村河内氏に約410万円を支払うように命じた。