元日本フィギュアスケート界のスターで、「氷上の女優(アクトレス)」と呼ばれた村主章枝(すぐり・ふみえ)さん(35)の今の生活が、悲惨過ぎると話題になっている。
年収は普通のOLよりも少なく、地方のホテルを転々としながら食事はコンビニのサラダだけで済ますことが殆どという極貧生活。人前への露出はというと、週刊誌のヌードグラビアに登場したり、バイセクシャル(両性愛)を公言し、性別を超えた恋愛を訴える講演会に出たりしているのだという。ネット上では「なんでこうなった?」などと驚きが広がった。
「地方のホテルを転々とする極貧生活を送っている」
そんな村主さんの今を紹介したのが、2016年12月6日未明(5日深夜枠)放送の番組「あの天才のその後...今を追跡してみました」(テレビ東京系)。村主さんといえば、2000年初頭に日本で最も活躍したフィギュアスケート選手の一人で、03年には日本人として初めてグランプリファイナルで優勝した。02年、06年には2大会連続で五輪入賞を果たし、14年に28年に渡る競技生活を引退した。それから2年、有名選手の場合はテレビ解説者になったり、スケートショーに引っ張りだこになったりして引く手あまたなはずだが、とんと村主さんの名前をメディアで見なくなっていた。
番組で村主さんは、くたびれたジャージ姿で、新潟県の駐車場に大きなトランクケースを持って登場し、宿泊しているビジネスホテルの部屋でインタビューを受けた。テロップで、
「地方のホテルを転々とする極貧生活を送っている」
という説明が流れ、月の半分以上はこうした生活を送っていて、食事はコンビニのサラダで済ますことが殆どで、
「年収は普通のOLさんより少ない」
と語る村主さんがいた。番組では週刊ポスト(16年5月6日、13日合併号)に掲載された「村主章枝・全裸ヌード」の写真を紹介し、こうした突然のヌードグラビアについては、
「仕事ですから、やる時はやるしかない」
などと答えていた。恋愛の話になり、男性と付き合ったのは大学1年の頃だけで、それ以降は無いと語った。レズビアン疑惑があることを問われると、
「別に相手が女性だからダメということは全然ないです」
と認めた。実は村主さんはバイセクシャルであることを公言していて、「スケートを通して考えた多様性/LGBTについて」という講演を行っている。「LGBT」というのは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーなど性的マイノリティーを指す。
振り付けをした子供に五輪のメダルを獲ってほしい
こうした番組内容にネット上では、
「好きだったのに何があったんだよ...」
「落ちぶれすぎやろ」
「この人は引き際を完全に誤った」
などといった驚きが広がった。
番組ではその後、村主さんがなぜ新潟に居るのかを明かした。それは地元の子供スケーターに「振付師」としてプログラム作りに来たのだ。地方を転々としているのはそのためだった。それは日本に留まらず、世界中を飛び回ることに1年の殆どを費やしている。ベトナムではジュニアスケーターにスケートシューズを寄付する活動をしていて、そのために生活費を切り詰めている、という事だった。
「今度は、自分が獲れなかった(五輪の)メダルを、自分が振り付けした子にメダルを獲ってほしい。(引退後もスケートに携わっており)生まれ変わってもまたこの人生を歩みたいですね」
と語っていた。ネット上では指導している姿がテレビに映ると、
「教えてる時は真剣でいい表情していたよ」
といった歓声が挙がり、現在は振付師としての「修行」の最中だから収入が少ないのは仕方のない事だし頑張ってほしいという意見も出るようになっていった。