日本のお菓子「No.1」を決めるというバラエティー番組「お菓子総選挙2016」で、インターネット上で長らく対立が続いてきた「きのこの山VSたけのこの里」戦争に「終止符が打たれた」と話題になっている。
番組で発表されたランキングでは、明治の「たけのこの里」が8位に輝いた一方、同じ明治の「きのこの山」は30位の圏外となった。このように最終結果では大きな差が付いたが、番組の放送中には、双方のファンが一喜一憂する「熱いドラマ」が繰り広げられていた。
8位で「たけのこの里」の名前が出ると...
話題の番組は、2016年11月27日夜に放送された「日本国民がガチで投票! お菓子総選挙2016」(テレビ朝日系)。国内メーカー13社が自社商品をエントリーし、番組が選んだ1万人の投票で「日本一のお菓子」を決めるという内容だ。
番組では、30位から順にランキングの結果を発表していった。お菓子の順位が発表される度に、スタジオに集まった各メーカーの社員は大騒ぎ。自社の商品がランクインしたことで泣き出す社員まで出ていた。
ロッテの「パイの実」やグリコの「ポッキー」、亀田製菓の「柿の種」。こうした人気菓子が続々とランクインしていく中、ネットユーザーがひときわ高い関心を寄せていたのが、明治のチョコ菓子「きのこの山」「たけのこの里」の順位だ。
これまでネット上では、この2種類の菓子をめぐって「どちらが優れたお菓子なのか」を競う論争が幾度となく行われてきた。そのため、今回の「お菓子総選挙」には、双方のファンが「一大決戦の場」として熱い視線を注いでいたのだ。
事態が大きく動いたのは番組後半。8位で「たけのこの里」の名前が読み上げられると、「2ちゃんねる」の番組実況スレッドでは「たけのこが先なのか!」と衝撃が走った。それと同時に、きのこ派からは、
「やっぱたけのこって雑魚だわ ほな上位いくんで」
「きのこの7位以上が確定」
「ここできのこの山がベスト5に入れば、たけのこ軍に圧勝や!」
と勝利を期待する書き込みが相次いだ。
きのこ派「不正投票と妨害工作」
だが、その後「きのこの山」がランキングに登場することはなく、上位30位に達しない「圏外」という結果だった。それが分かった瞬間、ネット上は先ほどから一転、たけのこ派が歓喜の声を上げることになった。ツイッターなどには、
「たけのこの圧勝で決定しました」
「やっぱりたけのこの里がナンバーワン!」
「きのこがたけのこにかなうわけがないんだよね。これが結果」
と勝利に酔いしれるような投稿が殺到。そのほか、先ほど「ぬか喜び」していたきのこ派を、「本気で勝てると思ってた?」などと挑発する書き込みも目立った。
これに対し、こうした結果に納得できないきのこ派も多く、ネット上には「不正が行われた糞ランキング」「たけのこ野郎の不正投票と妨害工作」など、たけのこ派による「陰謀説」を訴える書き込みも出ており、両派の対立が再燃する兆しもある。