群馬県高崎市の関越自動車道で、トラックからダチョウ1羽が逃げ出す「珍事」が起こった。
ネット上に目撃情報が寄せられ、道路を走るダチョウの映像、写真が一気に拡散された。ダチョウの「逃走劇」はおよそ40分間続き、逃げ回った距離はおよそ1キロにも及ぶ。
9人がかりで捕まえようとしたが...
群馬県警高速道路交通警察隊によると、2016年11月7日6時半ごろ、関越道を走るドライバーから「ダチョウがトラックから落ちて道路上を歩いている」との110番通報があった。駆けつけた警察官とNEXCO東日本のパトロール隊員が道路上にダチョウ1羽を発見。
9人がかりで捕まえようとしたが、追い越し車線をおよそ1キロ走って逃げたため、車と人の二手に分かれて追いかけた。ダチョウはおよそ40分の「逃走劇」を繰り広げ、高崎玉村スマートIC付近で捕獲された。
NEXCO東日本高崎管理事務所によると、ダチョウは関越道を走るトラックで搬送されている途中だった。しかし、トラックの扉が走行中に誤って開き、道路上に落下したのだという。
捕獲当時、3車線のうち、第1車線(左)と第2車線(真ん中)の間にうずくまるように腰を下ろしていた。捕獲作業のため、第1車線と第2車線は一時規制された。
高速道路をダチョウが逃げ回ったことは過去にあったか、と尋ねると、担当者は
「ダチョウはちょっと分かりませんが、ここからもう少し北の方で以前、ブタが道路に逃げ出したことがあります」
と振り返った。
一方、目撃者はツイッターに
「関越道、ダチョウ・・・」
「関越道にダチョウや」
「ダチョウが走ってるんですけど...」
といった証言ともに、ダチョウの動画や写真を数多く投稿された。
道路上で撮影されたとみられる動画には、ダチョウが第2車線に腰を下ろしている様子が収められている。また、他の写真では、警察官がガードレール脇を走るダチョウを追いかける様子が確認できた。