東急電鉄のマナー広告をきっかけにインターネット上で議論を呼んでいる「電車内での化粧問題」に、お笑い芸人のカンニング竹山さん(45)が参戦した。
化粧肯定派の主張に対し、竹山さんはこんな疑問を投げかけたのだ。「シェーバーやってたらイヤじゃないですか?」「俺が濡れタオルで体拭きだしたらどう?」――。
「俺が電車座って濡れタオルで体拭きだしたらどう?」
2016年10月31日放送のラジオ番組「たまむすび」(TBSラジオ系)では、例のマナー広告の話題を取り上げた。
そこで竹山さんは、少し前に自身の出演番組で行ったという街頭インタビューの内容をもとに、車内化粧の実態を紹介。曰く、肯定派は20代あたりの若い世代に多く、中でも「女性専用車両でならやる」という意見が目立ったのだという。
その上で、竹山さんは肯定派の言い分を次のように説明した。
「その子(化粧する女性)は電車を降りて大事な人と会うわけですよ。仕事なのか恋人なのか分かりませんけど。そう考えると、その子にとっては『別にあんたたち(他の乗客)、関係ないもん』って言い分があるわけ。『あなたたち、私にとって大事じゃない。私は大事な人に会わなきゃいけない』と」
彼女たちにとって重要なのは、これから会う特定の相手にどう映るかであり、そのためには周囲にいる赤の他人の目は気にしない...ということのようだ。しかし、竹山さんはこれを男性に置き換えて、この考え方に疑問を投げかける。
「それで思ったのは『じゃあ俺が目の前でウィーンってシェーバーやってたらイヤじゃないですか?』っていうこと。『俺が電車座って濡れタオルで体拭きだしたらどう?不快でしょ?』ってこと」
「剃って宙に舞ったヒゲ」は「化粧のパウダー」と同じ?
女性の化粧も男性の髭剃りも「身支度」という意味では同じだ。体を拭く行為もその延長にあるともいえる。いずれの行為も、その程度や電車の混み具合によって「不快レベル」「迷惑レベル」は変わってくるだろうが、それぞれ歓迎されるものでないのは確かだ。
特に髭剃りについては、マナー広告が物議を醸した当初から比較に用いられ、
「電車で化粧って男の感覚だと電車で髭剃りみたいなもんだと思ってる」
「電車で髭剃りしてたらどうよ。剃って宙に舞ったヒゲは化粧のパウダー」
「おっさんが朝電車内で髭剃りしてても、物理的に周りに迷惑かけてなければOKなんだろうか」
といった意見がネット上にいくつも上がっていた。