毎年恒例の音楽番組「NHK音楽祭」が放送前から、そのユニークな選曲で注目を集めている。
2016年は、人気ゲーム作品をテーマにする同番組。「ゼルダの伝説」や「スマッシュブラザーズ」「ポケットモンスター」といった名作から、誰もが一度は耳にしたことのあるBGMがオーケストラで演奏される。収録前に公開されたセットリストを見た多くのファンが、ネットで「凄いですね」「素晴らしい」と盛り上がっている。
演奏曲は7作品から計46にのぼる
2003年から放送されている「NHK音楽祭」は毎年、一流オーケストラの演奏をお茶の間に届けてきた。そんな同番組が16年、「ゲーム音楽」に挑む。
「シンフォニック・ゲーマーズ~僕らを駆り立てる冒険の調べ~」と題し、RPG(ロールプレイングゲーム)などに使われたBGMをオーケストラが演奏する。収録の模様は11月6日22時50分から、BSプレミアムで放送される予定だ。
NHKが9月5日に公開したセットリストによると、演奏曲は7作品から計46にものぼる。
1990年代に一世を風靡した「ポケットモンスター赤・緑」や、RPGの代表作とも言える「ファイナルファンタジー」、任天堂作品の人気キャラがバトルを繰り広げる「大乱闘スマッシュブラザーズ」、ファミリーコンピュータ時代からあるアクションアドベンチャー「ゼルダの伝説」など、名作揃いと言って良い。昔からのファンの琴線に触れる選曲も心憎い。
セットリストが公開されるとファンは
「凄いですね...」
「素晴らしいラインナップですね」
「死んでも見る」
「胸アツすぎませんか?」
とツイッターで歓喜の声を上げた。
10月23日の公開収録にゲストとして参加した、コピーライター・糸井重里さんは24日、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」内のエッセイに
「作品というのは、制作する者と、鑑賞する人々との視線が交じり合うところにあるのだと、ぼくは思う」
と意味深な感想を残している。ちなみに、糸井さんが制作に携わった「MOTHER」シリーズのBGMも演奏される予定だ。