PPAP、早くも菓子パンで問い合わせ殺到 神奈川のメーカー販売開始

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   謎の中年シンガーソングライター・ピコ太郎が歌う「ペンパイナッポーアッポーペン」(PPAP)に世界が熱狂する中、早くもブームに便乗した「パロディー商品」を発売する国内企業が現れた。

   それは、神奈川県藤沢市の長後製パンが製造する「パン・パイナッポー・アッポーパン」だ。同社が2016年10月20日に県内のある高校の購買に卸して販売を始めると、たちまちツイッターで大きな話題を呼ぶことに。長後製パンの担当者によれば、「反響の大きさを受け、急きょ21日から一般販売を始めました」という。

  • これがパン・パイナッポー・アッポーパン(画像は長後製パン提供)
    これがパン・パイナッポー・アッポーパン(画像は長後製パン提供)
  • これがパン・パイナッポー・アッポーパン(画像は長後製パン提供)

パイナップルとリンゴが

   長後製パンの「パン・パイナッポー・アッポーパン」が話題を集めることになったのは、商品を卸した高校の生徒が20日にツイッターで紹介したことがきっかけだ。

   投稿者が「ウチの購買の新商品」とのコメントとともに商品の画像をアップロードすると、ツイートはたちまち大きな注目を集めた。翌21日の正午時点で2万4000回以上のリツイート、2万6000件以上の「いいね」を集めている。

   ツイッターなどには、

「素早い商品化。パン屋さんすごい」
「普通においしそうなんだけど...。食べたい」
「流行に全力で乗っかるスタイル、嫌いじゃない」

などと面白がる声が続出。そのほか、「絶対いろんなパン屋が作りはじめそう」といった声も出ていた。

   「パン・パイナッポー・アッポーパン」を考案した長後製パン営業部の担当者は21日のJ-CASTニュースに対し、

「ピコ太郎さんの『PPAP』が凄く話題になっているので、それをパンにしても面白いかなと思って開発しました。自家製の菓子パンの上にカスタードクリームを塗り、パイナップルと甘く煮たリンゴを乗せた『まさに名前通りのパン』になっています」

と話す。価格は170円(税別)だそうだ。

利益度外視、近いうちに販売終了予定

   この担当者によれば、「パン・パイナッポー・アッポーパン」は利益を度外視して作ったサービス商品。「高校生に面白がってもらえれば」という思いが開発のきっかけだったそうで、当初は取引のある高校の購買だけに卸す予定だった。

   だが、販売を始めた当日からネット上を中心に大きな反響を集め、店舗には問い合わせの電話が相次いだ。こうした状況を受け、翌21日に急きょ長後製パンが運営する「ロワール光月堂」でも販売を始めたという。

   担当者は取材の終わりに、

「あまりの反響にただただビックリしています。きょう(21日)は朝から取材の電話が鳴りやまない状況で、本当にここまで注目を集めることになるとは...」

とどこか怖々とした調子で話していた。

   このように、考案者も「予想外」の反響を広げている「PPAPパン」だが、あくまで高校生のために作られた「サービス商品」。そのため、時期は未定だが、近いうちに販売は終了する予定だという。

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