映画監督の北野武(ビートたけし)さんは紫綬褒章の受章を断っていたと、東国原英夫さんが明かした。電話でたけしさん本人から直接聞いたという。
紫綬褒章は、芸能界でも俳優や映画監督、落語家の受章もあり、キャリアや実績の高さから、たけしさんの名前が取り沙汰されることもあった。
フランスの勲章は現地へ受け取りに行く予定
東国原さんは2016年10月20日、東京・赤坂で開かれたコスメティックブランド「ビタブリッドC」新商品発表会に出席。トーク中、自身のお笑いの師匠であるたけしさんが、フランスの最高勲章「レジオン・ドヌール」を受賞することが18日にわかり、その話題に触れた。
たけしさんは15年6月にも仏シャンパーニュ騎士団から「名誉侍従」の称号を授与するなど、フランスを中心に海外で数々の栄誉を受けてきた。一方で「日本国内の章の話は来ないのか?」と疑問に思っていた東国原さんだったが、「電話で昨日たけし師匠と話したんですけどね...」としてこんな話を持ち出した。
「たけし師匠は紫綬褒章を断ったらしいですよ。『なんでですか?』って聞いたら、『金くれねーからだよ』って。そこが基準?とは思いましたが。受章の話が来たのはここ数年じゃないですかね」
紫綬褒章は天皇陛下の名で学術・芸術・文化の功労者に授与される褒章。東国原さんによると、「紫綬褒章を断った文化人は初めてらしいです」。また「無欲なんですよ。照れるんですよ」とたけしさんの心情を推し量った。
たけしさんは、レジオン・ドヌールには10月25日に開かれるフランスでの式典に出席し、受け取る予定。東国原さんは「旅費は自腹らしいですが、それでもたけしさんはフランスには行く」とし、その理由は「レジオン・ドヌールを受賞すると、自分のコマーシャルランクが上がるらしいんです。事務所の戦略だそうです」と、話した。
「こんなに喋って大丈夫か」と報道陣に問われると、「相当たけしさんに怒られるでしょうねえ。『何でもかんでもしゃべりやがって!』ってね」と冗談まじりに答えていた。