琉球大学の男性准教授が、民進党の蓮舫代表(48)について「出自を偽り大臣まで務めた女工作員」などとツイッターで発信していたことが分かった。このツイートには「名誉棄損だ」といった批判が相次ぎ、書き込みは削除された。
琉球大は「所属の学部長から今後注意・指導する」と話している。
ツイートは後に削除
この男性准教授は実名を名乗ってツイッターの書き込みを行っており、問題の書き込みは2016年9月14日から15日にかけて行われた。蓮舫氏が、これまでの説明を翻す形で、台湾籍が残っていたことを認めた直後だ。ツイートは、
「華僑、謝蓮舫は出自を偽り大臣まで務めた女工作員である。彼女の嘘偽りと裏切りは台湾と台湾人の自尊心や自意識を酷く傷付ける。日本政府は日台間の外交問題に発展する前に然るべき対応を示すべきだと思う」(原文ママ)
「党争の展望なんぞ如何でも良く、本質的な問題は、野党とは言え、党首の座に二重国籍者...精神も魂も日本人ではない華僑を容認した『前例』である」
などと蓮舫氏の日本国籍取得前の名前や「女工作員」という強い言葉を使いながら非難する内容だ。
19日頃になってツイートの存在が広く知られるようになり、「名誉棄損」「ヘイトスピーチ」といった批判の声が相次いだ。こういったこともあって、問題のツイートは、すでに削除されている。
琉球大広報室「今後このようなことがないように、口頭で注意・指導する」
琉球大広報室によると、「誹謗中傷はすでに削除されている」ことを踏まえ、
「今後このようなことがないように、工学部長から口頭で注意・指導する」
と話している。
なお、蓮舫氏は15日に行われた臨時党大会で、台湾籍が残っていたことが判明したことについて、
「今回、私の不確かな記憶や発言で、本当にご迷惑をおかけしたことをお詫びしたい」
と陳謝したうえで、
「17歳の時に、日本人を自らの意思で選択した。それ以後、この国のために、日本のために何かをしたいという思いで、今日まで日本人であるということを誇りに思い、我が国を愛している」
などと強調した。