民進党の代表選に立候補している蓮舫代表代行は2016年9月13日午前に記者会見し、いわゆる「二重国籍」問題について、「台湾籍が残っていた」と明らかにした。
「二重国籍ではない」とするこれまでの説明を覆した形で、自らの「記憶の不正確さによって様々な混乱を招いた」として陳謝した。蓮舫氏としては、現在進めている台湾籍を抜く手続きが完了すれば「すべてこの問題は終わり」との認識だ。その後に東京・有楽町の日本外国特派員協会で3週間ぶりに臨んだ記者会見では国籍問題に関する直接の質問は出なかったが、それを念頭に置いたとみられる質問に直接の反応を見せることはなかった。
「記憶の不正確さ」で混乱招いたと「お詫び」
蓮舫氏のこれまでの説明では、17歳だった1985年に大使館にあたる亜東関係協会(現・駐日経済文化代表処)に父親とともに出向いて台湾国籍を放棄する手続きを取ったとしていた。だが、台湾国籍が放棄できているか確認できていないとして、(2016年)9月6日になって台湾当局に国籍を放棄する書類を提出。放棄の手続きが進められていた。
9月13日午前の会見では、蓮舫氏は
「17歳の時に日本国籍を取得した。合わせて、父と一緒に台湾籍を抜く作業をしたという認識で今に至っていた」
と繰り返したが、12日夕方になって籍が残っていたという連絡を受けたといい、
「私の記憶の不正確さによって様々な混乱を招いたことは、本当にお詫び申し上げたいと思う」
と陳謝した。その後、代表選の候補者3人は13時から約40分間にわたって「バイキング」(フジテレビ)に出演。最後に蓮舫氏が司会者から発言を促されて
「17歳、高校2年生の時の記憶で、父親と一緒に取った手続きで、台湾の籍は抜けているとずっと認識していたので、改めて今、籍を抜く作業をしている。この作業、手続きが終わったら、すべてこの問題は終わります」
と同様の説明を繰り返した。