「兼ねてより交際しておりました方とこの度入籍させて頂く事になり...」――深夜23時、こんな「告白」を始めたのは、女優・深田恭子さん(33)を名乗るツイッターアカウントだ。
本当なら大ニュースだが、実はこのアカウント、所属事務所も「ニセモノ」と断言する代物。よく見ると、アカウントIDの文字列が「fukada_officiaI」(最後は小文字のエルではなく、大文字のアイ)となっており、フェイクとわかる。しかし、そのつくりの巧妙さから、本人と勘違いするファンも続出。「聞いてないぞ」「嘘だ...信じない...」と驚き、悲しみの声が相次いだ。
フォロワーは7万6000以上
深田さんの「ニセモノ」がツイートしたのは2016年9月12日23時10分。
「皆様にご報告がございます。 一部の方には既にご報告させて頂いておりましたが、兼ねてより交際しておりました方とこの度入籍させて頂く事になり、幸せな家庭を築き上げて行きたいといったツイートをする予定はまだございませんのでご安心ください」
入籍報告を装いながらも最後は華麗に落とすという、手の込んだ構成だ。しかし、これに騙されるファンが相次いだ。
オチを見ていないのか、
「聞いてないぞ」
「ビックリした!」
「嘘だ...信じない...」
と真に受けているかのような反応も多く、オチに触れていたとしても「ニセモノ」であることを指摘するツイートは13日昼現在、まだ少ない。
それもそのはず、認証マークこそ付いていないが、「ニセモノ」のプロフィール写真は深田さん本人で、プロフィール欄には事務所の公式サイトや公式インスタグラムのアドレスが貼られている。
ツイート内容は当たり障りのないものばかりで、いかにも「芸能人の公式アカウント」という雰囲気だ。ツイート数も、7月25日の開始から9月13日12時までにリツイート分を含めて12個しかない。カモフラージュのため、わざと少なくしているのかのような印象すら受ける。
やはり、深田さんの公式アカウントだと勘違いしている人は多いようで、9月13日12時現在、フォロワーは7万6000以上いる。
「ニセモノ」かどうか、念のため、深田さんの所属事務所・ホリプロにも確認した。担当者は13日、J-CASTニュースの取材に対し、開口一番、「あぁ、あれニセモノですよ」と断言。
「入籍報告」のツイートも把握しているようだったが、「事務所からアナウンスをするかどうかは、分かりません」と語った。