最後まで残ったスーパー「タマネギは無人販売に適した生鮮食品」
J-CASTニュースは12日、よごれんさんに現地の詳細な様子を聞いた。それによると、立ち入りが可能だったのは東の入り口から20メートルほどの区画だけで、それより奥は照明が落とされていた。
入口付近にはトイレがあり、こちらも利用できる状況だったという。また、建物の外部については「ひさしが折れていたり、駐車場に少し草が生えていて車が1台も止まっていない」と説明していた。
LCワールド本巣のこうした営業状況をめぐり、ツイッターやネット掲示板には、
「何度かそば通ったけどもう完全に閉館してると思ってた」
「玉ねぎ売り場としては世界最大規模だな」
などと驚く声や面白がる声が殺到。なかには、テナント撤退が相次ぎ「過疎化」が取り沙汰された滋賀県のショッピングモール「ピエリ守山」を引き合いに、「ピエリを超えた」「ピエリ守山も真っ青」といった書き込みも出ていた。
だが、いったいなぜ唯一残ったトミダヤは「タマネギの無人販売」だけを続けているのだろうか。同店の担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、
「運営会社との契約上、何か商品を売らなければならないため、このような形で無人販売を行っています。ですので、タマネギを販売しているのも無人販売に適した生鮮食品というだけで、とくに深い理由はありません」
と話す。近隣の店舗から人員を派遣し、3日に1度ほどのペースで商品をメンテナンスしているという。商品の売れ行きについては、「状況が状況なだけに、大きな売上は見込めない」としていた。
なお、LCワールド本巣を運営するロジコムリアルエステートは、取材に対し「こちらからコメントすることはありません」とだけ話していた。