「豪華すぎる大名旅行」と批判された舛添要一前東京都知事の海外出張資料の一部が開示され、ネット上でその内容に驚きの声が上がっている。
「なにこの予算(-_-;)」「現地で何をするつもりなんだ。。。」「五輪予算も精査して見ればあれな感じになりそう」
見積もりでは、ホテル会議室「5日間で220万円台」
出張問題を追及している音喜多駿都議が、2016年8月29日のブログで、以前は黒塗りで開示された資料の黒塗りが取れた部分を明かすと、ツイッターなどでこんな書き込みが相次いだ。
舛添前知事は、15年10~11月にパリやロンドンに出張したとき、職員を20人も引き連れ、5泊7日で5000万円超も費やしたことが後の報道で明らかになった。
今回、黒塗りが取れて全面開示された資料の予定表を見ると、4人いた現地ガイドが、日中は計5日間も同時に稼働する形になっていることが分かった。さらに日中以外の時間帯でも、パリでは、ガイド3人がそれぞれ1日ずつ夕方の16~19時に、ロンドンでは、ガイド1人が1日だけ14~19時に働いていた。さらに、ロンドンでは、ガイド2人が同じ日のなんと深夜の22~24時に働いていた。
見積もりした予算額も、不可解なほどに膨らんでいる。ホテル内の会議室については、パリ、ロンドンとも220万円台にもなっていた。ともに5日間の貸し切りになるが、それでも1日44万円だ。今回の出張では、近畿日本ツーリストに業務委託し、実際にかかったのは、パリ、ロンドンとも5日間で5万円に過ぎなかった。
このほか、パリ、ロンドンともカラー複合機が100万円前後、ホワイトボードが10万円強の予算額になっていたが、実際の額はそれぞれ5万円、1万円だった。
総じて、予算額と実際額のかい離が目立っており、見積もりが「どんぶり勘定」になっている状態だ。予算総額は3400万円ほどだったのが、実際は1600万円ほどと半額以下に収まっていた。