パソコン量販チェーン「PCデポ」の元アルバイト店員だとする人物が、ツイッターでサポートサービスの問題を告発したところ、元上司から電話が来て恫喝されたと書き込んだ。PCデポ側は恫喝の事実を否定しているが、サービスへの疑問や批判はなおネット上でくすぶっている。
高齢者に高額の解約金を支払わせていたとツイッターで2016年8月14日に指摘されてから、顧客などから多くの批判を受け、PCデポを運営するピーシーデポコーポレーションの株価は急激に下落し続けている。
株価は10日間で4割下落
ネット上での疑問や批判は止まず、1400円ほどあった株価は、8月24日には800円を切った。この10日間で4割も減っている計算だ。
今回の「元店員」も、8月に入ってツイッターを開設し、カスタマーサポートで修理窓口のアルバイトを半年ほどしていたとして、23日から「内情の暴露」を始めた。
PCデポを巡っては、事実関係は分からないものの、店員らが客のクレジットカードを不正利用して買い物していたとした2年前のツイートが騒ぎになっている。このツイート主と同一人物かは不明だが、今回の「元店員」も、「先輩バイトが店の売り上げノルマでお客様のクレカを流用したとか少し騒ぎになった」と書き込んでいる。
また、店内では、「クレームは絶対に一本の電話で解決させないで引き伸ばせ」と言われたとしたほか、パソコンを充電できないのは電池パネルのロックが外れているからと説明しただけで、高齢者から技術料を取るよう指示されたこともあると「告白」した。
その後、「元店員」は、元上司が数年ぶりに携帯電話にかけてきて、留守電を聞くと、名前を呼び捨てにして、「関連ツイートを消せ」「訴えるぞ」といった内容の恫喝を受けたと、さらにツイッターで訴えた。
「このような人物が在籍した形跡はない」
この「元店員」には、ピーシーデポコーポレーションの本社からも電話がかかってきたという。携帯電話の着信は21件、留守電は16件にも上ったとしている。
こうした対応について、「残念とか悲しいとかそういう感じ」と漏らし、弁護士に相談したことを明らかにした。元上司には、弁護士を通じるようにと携帯電話からショートメッセージを送ったとしたが、「話し合いなのに代理人なんて無粋だ」などと返信が返ってきたという。
「元店員」のツイートについては、何者かがいたずらでやっているのではないかといった指摘も出ているが、書き込み内容と同様のことがあったとする声もある。
ピーシーデポコーポレーションは、J-CASTニュースの8月24日の取材に対し、「このような人物が在籍した形跡はありません。弁護士から話があったかも、確認できていないです。恫喝はもちろんやってはいけないことで、ツイート内容については、社内で調査をしています」と答えた。