モデルでタレントのマギーさん(24)がインスタグラムに1枚の写真をアップしたところ、ジブリファン、アニメオタクと思われる人たちから総攻撃を受けることになってしまった。
宮崎駿監督の映画「魔女の宅急便」の主人公の少女「キキ」に似ているか?と問いかけたからだ。掲示板などには「キモすぎ。年考えろババァ」「毒リンゴ配ってそう」などといった批判が並んでいる。なぜこんなに嫌われてしまったのか。
最初は「めっちゃ可愛い」と絶賛されたが・・・
マギーさんが自身のインスタグラムに問題の写真をアップしたのは2016年8月12日。ファンたちは当初、
「めっちゃ可愛い」
「魔女に魔法をかけられたかのような素敵な画像ですね」
「おぉ!!大人になったキキがこんなところにいたのか!?」
などと大絶賛していて、16年8月19日午後4時時点で3万8000を超える「いいね!」が付くなど高い評価も多いのだが、時間が経つにつれ、一部で激しい反発が起きることになった。
それは「キキみたいかな?笑」というマギーさんの問いかけがきっかけだった。ジブリファンやアニメオタクと思われる人たちから、こんな書き込みが掲示板などに大量に出る事になった。
「魔女は魔女でも『魔法使いのババア』って感じ」
「確かにこんな老けたキキは嫌です 許さん」
「ただカチューシャ付けただけでキキとか舐めんなブス」
「毒リンゴ配ってそう」
実は、こうした批判をしている人たちの中にも、マギーさん自体は美人だし、写真もカワイイと思っている人がいる。ただし、この写真は絶対に許せないというのだ。その許せないポイントは大きく2つあった。
年齢差11歳が「キキ」のイメージをぶち壊した
その一つは、コスプレだとすれば非常に安易なものだということ。「キキ」を軽んじているし、知らなすぎるというものだ。まず髪型が全く違う。そして「キキ」のトレードマークである頭の大きいはずのリボンが小さいから、どの口で「キキ」を名乗れるのか、という反発だ。
そしてもう一つは、年齢が違いすぎる事。映画の「キキ」は13歳で、それよりも11歳年上だ。映画には「キキ」の初潮が始まったと思われるシーンがあるとファンの間では囁かれていて、マギーさんの写真は「キキ」のイメージをブチ壊していると怒っているのだ。
「キキ」のキャラはどうやって誕生したのか。16年1月22日に配信された「オリコンスタイル」のニュースに、ジブリの鈴木敏夫プロデューサーの談話が掲載されている。原作は角野栄子氏の児童文学で、魔女の少女が独り立ちのためホウキに乗って修業の旅に出る。「何作ったらいいの?」と宮崎監督に喫茶店で尋ねられた鈴木さんは「思春期」と答える。すると宮崎監督はいきなり紙ナプキンを置き、ポケットから細いマジックペンを出して大きなリボンを描いた。宮崎監督は、
「このでかいリボンがこの娘を守ってるんだ。それが思春期じゃない?」
それが映画製作のスタートだったという。
こうした背景も知っている熱烈なファンも多く、「キキ」の安易なコスプレまがいの写真は、強い反感を買ってしまったようだ。