文春の鳥越氏「淫行」疑惑 朝刊各紙はどう表現した?

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   東京都知事選(2016年7月31日投開票)に立候補している鳥越俊太郎氏(76)は、「週刊文春」最新号の「鳥越俊太郎『女子大生淫行』疑惑」と題した記事について、発売に先立つ7月20日夜、記事は「事実無根」とする抗議文を公表した。

   インターネットではその日のうちに、鳥越氏の「淫行疑惑」との表現を使った記事が流れた。一方、鳥越氏の「抗議」を伝える中で、疑惑内容について、翌朝21日付の新聞各紙朝刊では、どのように伝えたのか。各紙を比較した。

  • 新聞各紙はどう報じたか
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「女性関係の疑惑」など

   大手紙(いずれも東京最終版)のうちで、日本経済新聞には、鳥越氏の文春報道絡みの記事は載っていなかった。

   読売、朝日、毎日の各紙では、文春が報じた「淫行疑惑」について、ぼかした表現にとどめていた。読売は「過去に女性に絡んだ疑惑があったとする内容」(第2社会面、ベタ)、朝日「過去の女性関係に疑惑が(略)」(3社、短信)、毎日「過去の女性関係の疑惑が(略)」(2社、ベタ)という表現だった。

   一方、産経新聞は第3社会面に3段見出しで「鳥越氏側、週刊文春告訴へ 強引にキス報道『事実無根』」と伝えた。本文では「当時大学2年だった女子大生に強引にキスをし、ラブホテルに誘った(略)」と、具体的に表記した。ただ、「淫行」との記載はなかった。また、弁護団の抗議文も「一部略」の形ながらも、長めに紹介した。

   鳥越氏側は7月21日、あらためて「記事は事実無根だ」として、週刊文春について、公職選挙法違反の疑いなどで刑事告訴した。週刊文春編集部は同日、読売新聞などの取材に対し、「記事には十分な自信を持っている」と、コメントを公表している。

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