世界で今最もアツい、任天堂などが配信するスマートフォン用ゲーム「Pokemon GO」。日本での配信開始時期は「2016年7月中」とも言われているが、真相は定かでない。
そのためインターネット上では、日本での配信が遅れている理由について、様々な憶測が飛びかう騒ぎになっている。
日本では配信したら、すぐ「規制」?
その中で、特に目立つのはなんらかの「規制」を警戒しているのではないか、という推測だ。プレーヤーがスマホ画面で位置情報を確認しながら歩くゲームのため、先行しているアメリカでは人身事故などが後を絶たない。日本では、いまでも「歩きスマホ」に対する危険性の指摘が多く、ポケモンGOが日本でも配信されれば、すぐに「危ない」と騒がれ、強い批判を浴びる可能性が高い。現に、ツイッター上では、
「ポケモンGOは日本で出したら100パーセントほかのものまで巻き込んで規制される」
「ポケモンGOリリースされた途端歩きスマホの事故が多発して規制されそうな予感しかない」
といった推測が早くも出ている。
これについては、一部の心無いユーザーのせいでサービス提供者が責任を取らされるといった問題点や、ゲーム=悪といったイメージがあるなど、日本人の国民性にも問題があるという懸念も出ている。
逆に、最初から日本で配信されると「規制」される可能性は高いが、海外で爆発的な人気を得てしまえば、日本だけで規制をかけるのはしにくくなるとみて、配信元が日本を後回しにしているのではないかという意見もツイッター上では出ている。
商標、サーバー、スポンサー...?
次に目立つのは、商標登録がまだ済んでいないのではないか、といった見方だ。ポケモンGOの商標の出願についての関心は極めて高く、こうした情報を掲載している工業所有権情報・研修館のホームページへアクセスが集中している。こうした状況を調べたツイッターユーザーたちの中では、
「ポケモンGOの商標、確かにまだ通ってない。審査中だ。」
「ポケモンGOの配信が遅いのは商標なのかーい!」
と、商標名の出願記録や審査記録を写真付きで投稿したツイートが増えている。
サーバーの脆弱さに問題があって日本での配信が遅れているのではないか、という指摘も少なくない。すでに配信されている地域では、あまりの人気ぶりにサーバーがダウンしたという報告が相次いでいる。
7月18日には、アメリカのAppleIDを取得すれば、日本からもポケモンGOのアプリをダウンロードできるという情報が一部のネットに流れ、これを試みる人たちがいたようだ。しかし、ツイッターには、
「ログインできませんでした」
「サーバーに接続できませんでした、しばらくしてから再度お試しください。」
「たくさんのアクセスをいただき、本当にありがとうございます。ただいま、アクセス集中によりつながりにくくなっています。ご迷惑をおかけしますが、しばらくしてから再度お試しください。」
と、接続できずにアプリの待ち受け画面と嘆きのコメントを投稿する人も多くいて、サーバーを問題視する見方が広がる一つの根拠になっている。
ほかにも、「スポンサード・ロケーション」という、ゲームで重要な役割を果たす場所の設置に時間を要しているのではないか、という推理や、日本語翻訳を間違えたらしい、などいずれも憶測が広がっている。
ただ、日本でのポケモンGOのリリースを待ちきれない人々の思いが、こうした憶測に拍車をかけていることは間違いないようだ。