タレントの宮地佑紀生(ゆきお)容疑者(67)がラジオ番組の生放送中に共演者を暴行した疑いで逮捕された問題が、各所に影響を及ぼしている。
宮地容疑者を長らくCMキャラクターに起用していた加工食品メーカー「寿がきや」(愛知県豊明市)の関連会社は「宮地容疑者との契約は現在ない」と発表。また暴行を受けた女性タレントは、唯一のレギュラー番組を失った格好となった。
15年にわたりCMに出演し続けていたが...
宮地容疑者の逮捕をうけ、寿がきやの関連会社で飲食チェーン店「Sugakiya」を運営するスガキコシステムズ(名古屋市)は16年7月1日、
「今般の報道に関し、弊社におきましては、『宮地佑紀生』氏との契約は現在ございません。つきましては、この件に関するコメントは控えさせていただきます」
とのコメントを公式サイトで発表した。
しかし、ツイッターには
「(宮地容疑者は)CMのオッサンというイメージしかない」
「スガキヤのCMどうするんだ」
といった声が相次いでいる。「宮地容疑者=寿がきや」のイメージが強いようだ。
報道によると宮地容疑者は、2014年までおよそ15年にわたり寿がきやのCMに出演し、加工食品や飲食店の宣伝をしていた。アコースティックギターを肩からさげ、「店でも食べてみや~ち、家でも食べてみや~ち、名古屋といえば寿がきやラーメン、世代を超えて寿がきやラーメン、寿がきやラ~メン」と歌うもので、「みや~ち」の前の歌詞がCMパターンによって微妙に違った。
「みや~ち」を繰り返すキャッチーな歌詞と明るいメロディーで、CMはたちまち話題に。12年3月26日には、くしくも今回「事件の舞台」となった、宮地容疑者がパーソナリティーを務める番組「宮地佑紀生の聞いてみや~ち」(東海ラジオ)と寿がきやのコラボカップラーメン「食べてみや~ち」も発売された。
CMは14年以降放送されていないうえに、宮地容疑者の逮捕後、YouTubeのスガキコシステムズ公式アカウントからも宮地容疑者が出演するCMの動画が削除されたようだ。それでもなお、多くの人が「宮地容疑者といえばあのCM」と連想するようだ。