金髪に全身真っ赤な衣装という奇抜なビジュアルでおなじみ、お笑いコンビ「メイプル超合金」のボケ担当、カズレーザーさん(31)が大ブレーク中だ。バラエティー番組ではバイセクシャルネタが注目を集め、最近では「高学歴」「インテリ芸人」として人気クイズ番組にも出演している。
そうした中、カズレーザーさんの出身大学をめぐる議論がインターネット上で勃発している。果たして同志社大学は「高学歴」なのか――と。
「同志社って高学歴なんか...?」
2015年末に行われた「M-1グランプリ」の決勝で強烈なインパクトを残した「メイプル超合金」。体重130キロの巨体で圧倒的な存在感を誇るツッコミ担当の安藤なつさん(35)との異色男女コンビで、最近はテレビ番組やイベントに引っ張りだこだ。
カズレーザーさんは、クイズ番組での活躍もめざましい。2016年2月に「Qさま!!」(テレビ朝日系)の「ヤングインテリ学力王No.1決定戦」に参戦した際は、慶應大出身の「オリエンタルラジオ」中田敦彦さん(33)らを抑え、初出場にして優勝を果たした。
4月に放送された同番組の「現役医師vs最強インテリ芸能人」企画でも決勝ラウンドに進出。京都大出身のインテリ芸人、宇治原史規さん(40)にも競り勝ち、2位となった。クイズの実力は確かなようだ。
そのためか、最近はすっかり「インテリ芸人」「高学歴芸人」のイメージが定着し、マスコミに「名門・同志社大学出身」と紹介されることも増えた。
本人も「高学歴」の自覚があるようで、5月に「しゃべくり007」(日本テレビ名)に出演した際は、自身にまつわるキーワードの一つに選んでいた。6月のイベントでは「文化人になりたい」と今後の展望を語る一方、ボケの邪魔になることがあるという悩みも打ち明けていた。
だがネット上では、こんな声も上がっている。
「同志社って高学歴なんか...?」
「芸人って同志社出た程度で高学歴、インテリとか言われて楽な世界やなぁ」
「同志社が名門?高学歴?笑わせてくれるわ」
「ギリギリ高学歴だけど、他の名門と比べると実績はないな」
同志社含む「関関同立」は関東の「MARCH」とも
「高学歴」という言葉は、その本来の意味を離れて「難関大学卒」を示すことが多い。線引きは難しいものの、メディアにおいては、東京大、京都大、早稲田大、慶應大あたりがモテはやされる傾向にある。
では、同志社大学はどうだろうか。河合塾調べの偏差値一覧(2017年度)を見てみると、同大の偏差値は55.0~65.0。カズレーザーさんが在籍していた商学部は60.0だ。同じ私立でみてみると、慶應大は 65.0~70.0、早稲田大学は60.0~70.0となっている(いずれも文系学部のみ。センター利用を除く)。
単純に偏差値だけで見ると、「いわゆる」高学歴大学の後塵を拝している。
関西エリアでは、有名私大群の通称として「関関同立」という呼び名がある。関西大、関西学院大、同志社大、立命館大のことで、首都圏の有名5私大を指す「MARCH」(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)の関西版、もしくはその少し下、とも言われる。
MARCHをめぐっても高学歴か否かの論争が根強くある背景を考えれば、カズレーザーさんの「高学歴」という紹介を機に議論を呼ぶのも不思議ではない。
なお、2015年には眞鍋かをりさん(36)や福田萌さん(31)の出身大である横浜国立大学をめぐる同様の議論が盛り上がりをみせた。J-CASTニュースが実施したアンケートには4万以上の票が集まった。最も票を得たのは「早慶より見劣りするが高学歴だと思う」で全体の34.4%。2番目に票を集めたのは「早慶と同様、高学歴だとは思わない」で25.3%だった。