解散騒動が勃発していたアイドルグループ「SMAP」について、所属するジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長がついに口を開き、解散を完全に否定した。
事務所との契約更新を迎える2016年9月に再契約しないのではないか、という説も出ているが、ジャニー氏はこれも打ち消したという。
直接取材した記者「しゃべりはすごく熱かった」
ジャニー氏のSMAP解散否定宣言は2016年5月5日朝、複数のスポーツ紙が報じた。それによると4日、別のジャニーズタレントの取材会に登場したジャニー氏が、記者に質問される前に自らSMAPの話題を切り出した。SMAPはわが子と同じだ、解散なんて冗談じゃない、出ていくわけがない――そういった言葉が次々に飛び出し、「(9月に契約更新しないことは)ない」とも断言したという。騒動が明るみに出て以来、事務所幹部からSMAPの去就に直結する発言が出たのは初めてだ。
騒動勃発直後の1月に表立った発言をしなかった理由については、「入院中だったから」と明かした。ただ、メンバー5人がそろって謝罪した1月18日の「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)生放送前には、5人と直接会って激励したという。
ジャニー氏の発言の現場を直接取材した日刊スポーツ芸能デスクの竹村章氏は、5月5日放送の「みんなのニュース」(フジテレビ系)にVTR出演し、その時の様子を語った。
「服装はラフだったが、しゃべりはすごく熱かった。(解散騒動で)いろいろな声が届き、事務所も傷ついたと思う。ジャニー氏は『そうじゃないんだ』とファンに向けてメッセージを届けたかったのではないか」
ジャニーズタレントの取材を長年務める芸能リポーターの山崎寛代さんは、同日放送の「モーニングショー」(テレビ朝日系)で「9月に解散するのではないかというマイナスの報道が続く中で、ジャニー社長がしゃべることで、こうした報道を阻止しようとしたのだと思う」と、そのねらいを推察した。
事務所社長であるジャニー氏の発言を受け、後輩らもコメントを発した。同日放送の「白熱ライブ ビビット」(TBS系)では、番組MCで事務所の後輩でもある「TOKIO」の国分太一さんが
「ジャニーさんの方から語気を強めて言ったことに驚いた。僕の知っているジャニーさんはそういう言葉をあまり使わないので、強い思いがあるのだろうと感じた」
と述べた。同じく事務所の後輩、「Hey!Say!JUMP」の伊野尾慧さんは同日放送の「めざましテレビ」(フジテレビ系)にゲスト出演し、「SMAPは自分が物心つく前から活動していたグループ。(ジャニー氏自ら解散をはっきり否定したのは)安心しましたね」と、ほっとした表情を見せている。