SNSでの沈黙が続く「くまモン」と熊本地震の被災者を、イラストで応援しようとの動きが、ツイッターで始まった。
漫画家や一般ユーザーらによって描かれたそれらは、「#くまモン頑張れ絵」のハッシュタグとともに、拡散されている。
「とりあえず、マンガ家なので...」
事の発端は2016年4月16日、「あしたのジョー」を手掛けた、ちばてつやさんが投稿したブログだった。森田拳次さん(丸出だめ夫などの作者)から「我々マンガ家も何か応援しなくては」と、くまモンを描いたFAXが到着したといい、その画像を掲載している。
「まだ何を、どう応援するか 爺さんたちは、うろたえるばかりですが とりあえず、マンガ家なので、現在の我々の気持ちをマンガでお伝えしよう...と」
このブログを受けて、森川ジョージさん(はじめの一歩など)が「がんばってください!!」のコメントとともに、大地を踏みしめるくまモンの画像を投稿。同業者やファンとやり取りする中で、「#くまモン頑張れ絵」のハッシュタグと、「(C)2010熊本県くまモン」の著作権表記を入れる流れができた。
明けて17日以降には、プロアマ問わず多くのマンガ家が参戦。独自のタッチや、それぞれの有名キャラクターをまじえたイラストを投稿した。お笑い芸人のなだぎ武さんのように、違う畑の有名人も「#くまモン頑張れ絵」を投稿している。
「くまモン」をデザインしたクリエイティブディレクターの水野学氏も、代表を務める「good design company」のツイッターで「生みの親として僕も参加します」と表明。
「こんなハッシュタグが.....。本当の意味で被災地の皆さんのお役に立てるのかわかりませんが、少しでも力になれるならと、表情に願いと思いの全てを込めました」
と、鉛筆で描いたイラストを披露している。