熊本県周辺で相次ぐ地震について、著名人が続々と支援を表明するなか、明石家さんまさん(60)が語った「お笑い芸人ならではのジレンマ」が注目されている。
苦しんでいる人を助けたい。しかし、笑いを届けるのが適切なのかはわからない――「お笑いBIG3」からの告白を受けて、ツイッターでは「あのさんまさんですら迷うのか...」といった声が出ている。
被災地へ行って「大丈夫でっせ」と言いたい
さんまさんが語ったのは、2016年4月16日放送の「MBSヤングタウン土曜日」(MBSラジオ)。番組冒頭、テレビで避難指示が出ても「(被災者が逃げる)暇ないらしい」とのエピソードとともに、「こういう時に、お笑い芸人というのは困りますね」と話し出した。大きな事態に対して、どう対処すればよいのか、わからなくなるのだそうだ。
自身は「苦しんでいる、ふせってる人たちが、俺のテレビを見てちょっとでも笑っていただければ」と思っていて、芸人になった理由には「落ち込んでいる人を助けたい」との思いもあると説明。しかし、本当に落ち込んでいる人たちを前にすると、笑いが必要なのかとの壁にぶつかるといい、「これは不幸な商売やな」とも。被災地へ行って「大丈夫でっせ」と言いたい思いはあるが、「邪魔じゃ、アホ!」と言われる可能性もあるため、「微妙なところ」だと胸の内を明かした。
さんまさんのトークを受けて、ツイッターには
「さんまさんにも苦悩あるんだな」
「あのさんまさんですら迷うのか...」
といった驚きの反応に加え、
「その気持ちわかる」
「こういう事を悩めることって素敵なことだと思う」
「お笑いが必要になるのは少し落ち着いてから。必要だし結構重要」
などの前向きなツイートも出ている。