もはや「熊本地震」を超えている 名称変更案がネットに続々、「九州中部地震」「九州大震災」...

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   「平成28年(2016年)熊本地震」という名前は、変えた方が良いのではないか――大きな規模の地震の震源が、当初より北東方向の大分県中部にも広がっていることを受け、「名前の付け直し」を求める声が挙がっている。

   気象庁は16年4月15日、熊本県益城町で14日夜に起きた震度7の地震について、「平成28年熊本地震」と命名したと発表した。しかし、その後の16日未明にはマグニチュード7.3の「本震」があり、17日も依然、熊本・大分両県を含む九州各地で地震がたびたび観測されている。こうした状況を受け、ツイッターでも「熊本地震」に替わる、新たな名称候補が次々とあがっている。

  • 新聞各紙は「熊本地震」
    新聞各紙は「熊本地震」
  • 新聞各紙は「熊本地震」

共産・志位委員長は「九州地震」とツイート

   ツイッターでは、「熊本地震」が定着すると、それ以外の被災地の印象が残りにくく、義援金や救援物資が届きにくくなるのでは、といった指摘もされている。そのため、「九州中部地震」「中九州震災」「豊肥群発地震」「熊本・大分群発地震」といった名前を提案する人もいる。また「九州地震」や「九州大震災」といった呼び方もあり、共産党の志位和夫委員長のように、ツイッターで「九州地震の被災者支援の募金に取り組みました」(17日投稿)と報告する政治家もいる。

   東日本大震災の場合には、発端となった地震を「東北地方太平洋沖地震」(11年3月11日、気象庁命名)と名付け、これによって引き起こされた災害を「東日本大震災」(同年4月1日閣議決定)とした。今回もこれにならって「熊本地震」は残しつつ、それを包括する新たな名称がつけられる可能性もある。気象庁公式サイトでは、

「気象庁では発生した『地震』に対して命名していますが、地震により発生した『災害』に対しては政府が別の名称を付けることがあります」

と説明している。

   今回の群発地震についても、気象庁関係者は(16年4月)17日、今後の地震活動の状況をみながら、「平成28年熊本地震」の名前について再検討する考えを明らかにした。

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