JRA16年ぶり女性騎手「菜七子フィーバー」でほくほく 騎乗すれば馬券売り上げ3割アップ

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   日本中央競馬会(JRA)の所属騎手としては16年ぶりに誕生した女性ジョッキー・藤田菜七子騎手(18)がデビュー36戦目、地方競馬の浦和競馬場での第3レースで見事に初勝利を飾った。

   JRA所属の女性ジョッキーは菜七子騎手で7人目。2016年3月にデビューした他の5人の男性ジョッキーとともに、中央競馬ではまだ未勝利だ。インターネットでは、「土曜日は2Rなら可能性あるな...」などと、今週末(3月26、27日)にも中央競馬での「初白星」を、と期待が膨らんでいる。

  • 16年ぶりの女性ジョッキー「菜七子」人気でJRAもほくほく!
    16年ぶりの女性ジョッキー「菜七子」人気でJRAもほくほく!
  • 16年ぶりの女性ジョッキー「菜七子」人気でJRAもほくほく!

ケイバ界では女性は圧倒的に不利

   2016年3月24日の浦和競馬場には、デビューしたばかりの藤田菜七子騎手をひと目見ようと大勢の競馬ファンが集まった。開門の10時20分を前に約450人のファンが並び、総入場者数は平日の平均約3500人を大きく上回り、約5000人にのぼった。また、売り上げは9億円を超え、16年度の1日平均より24.6%も増えたという。

   菜七子騎手が登場したのは第3レース。アスキーコード号にまたがった菜七子騎手は、1枠から勢いよく飛び出すとうまくペースを落として逃げ、そのまま2着馬に2馬身差をつけて押し切り、初勝利を収めた。

   続く第6レースのJRA交流レース「ツインエース特別」では、4番人気のウインアンビション号に騎乗。レースは中団の外側を追走して手応えよく直線を向くと、今度は追い込む競馬で2着馬に4分の3馬身差で、鮮やかな差し切り勝ちを決めてみせ、場内を大いに沸かせた。

   そんな菜七子騎手の騎乗ぶりを、熱心な競馬ファンはインターネットに、

「今日(3月24日)の2勝目はうまかった。とても新人とは思えない好騎乗だった」
「これで話題性だけでなくて、成績でも一気に今年の新人トップに躍り出たな」
「俺も凄いと思った。しかも全部狙ってやってる。初めてのコースなのにベテランみたいだったわ」

などと、多くの「称賛」の声を寄せた。

   新人ジョッキーにとっては、まずその日に騎乗する馬を確保するのもひと苦労。そのため、1日1勝するのもままならないなか、地方競馬とはいえJRAの新人ジョッキー、まして女性騎手が1日2勝することはめずらしい。

   また、一般的に筋力や心肺能力などの身体面から、女性騎手は男性騎手に比べて圧倒的に不利とされる。JRAは「どの騎手も勝ちたいですからね。レースでの騎手同士の駆け引きは厳しく、違反行為(進路妨害)すれすれのところで勝負していますから、デビューして間もない新人騎手と(ベテラン騎手と)の差は大きいものがあります」と、新人の女性ジョッキーが勝つことがいかに大変か、説明する。

姉妹サイト