日本銀行が2016年3月25日に発表した15年10~12月期の資金循環統計(速報)によると、日銀が保有する国債の残高は15年12月末時点で前年比29.5%増えて331兆円に達し、過去最高を更新した。保有者全体に占める比率は32.0%となり、保有比率も過去最高となった。
国債残高が300兆円を突破したのは15年8月。大規模な金融緩和を背景に、長期国債を中心に大量の国債を購入し続けている。
また、海外勢の国債保有残高は前年比18.1%増の110兆円で、こちらも過去最高。保有比率は10.6%で初めて1割を超えた。
一方、銀行の保有残高は238兆円。前年比19.9%減らした。保有比率は23.0%にとどまった。