「五体不満足」の著書で知られる作家の乙武洋匡氏(39)が、5人の女性と不倫関係にあったと、週刊新潮の最新号(2016年3月31日号)が報じ、同誌が発売された24日朝、乙武氏本人が報道を事実と認め、謝罪文を自身の公式サイトで発表した。
ハンディキャップを持ちながら精力的に社会活動を続ける乙武氏には、16年夏の参議院議員選挙への出馬も取り沙汰されており、今回の騒動の波紋が広がりそうだ。
「妻に、今度こそ応えたいと思っています」
新潮が乙武氏の不倫現場をキャッチしたのは15年12月25日クリスマスの夜、羽田空港でのことだ。新潮記事によると、妻ではない「20代後半の美女」と海外旅行へ向かう様子を捉え、写真も掲載している。2人は「俺ら一心同体でしょ」「一心同体!乙クンといる自分が一番好き」とまるで新婚夫婦のような会話を交わしていたという。乙武氏は「ダミー」として別の男性を同伴させていることも記述されている。
年が明けてから、乙武氏は新潮の直撃取材に応じており、同女性について「肉体関係もあります。不倫と認識していただいて構いません」と認めた。乙武氏は01年に結婚し、長男(8)、次男(5)、長女(1)を授かっているが、長男誕生後、「妻が母になり、夫婦らしさみたいなものが次第に失われていって」というのが不倫に走った大きな要因という。
新潮が発売された24日朝、乙武氏は公式サイトで謝罪文を発表。「このたびは私の不徳の致すところにより、多くの方にご迷惑、ご心配をおかけして、たいへん申し訳ございません。報道された私の行いは、これまで支えてきてくれた妻と、私を慕ってくださっている方々を裏切る行為であり、決して許されるものではありません」と全面的に不倫の事実を認めた。
妻には以前から打ち明けて話し合いをしていたという。その上で「一生かかっても償いきれないほどの過ちであるにもかかわらず、妻は私を許し、やり直そうと言ってくれました。『夫として、父として、もう一度、あなたを家族として迎え入れたい』と言ってくれた妻に、今度こそ応えたいと思っています。失った信頼を回復するのは決してたやすいことではありませんが、いま一度、自分を見つめ直し、家族と向き合っていく所存です」と反省の弁を述べた。家族含む関係者に対しても「妻や妻のご両親、3人の子どもたちに心より謝罪し、またこれまでの仕事や活動のなかでお世話になっているみなさまに深くお詫び致します」と謝罪した。
乙武氏の謝罪文の直下には、妻・仁美さんもコメントを掲載した。「妻である私にも責任の一端があると感じております。今日に至るまで二人でしっかり話し合った結果、3人の子どもたちのためにも、あらためて夫婦ともに歩んでいくことを強く決心致しました。本人はもちろん、私も深く反省しております。誠に申し訳ございませんでした」と、乙武氏と同様に謝罪している。