学歴や経歴の詐称疑惑を週刊文春に指摘され、活動自粛を発表した「ショーンK」こと経営コンサルタントのショーン・マクアードル川上氏(47)について、テレビ番組などで同情論に近い声が相次いでいる。詐称そのものについては批判しながらも、実力についてもっと評価してもいいとする声だ。
街角アンケートでも、経歴詐称を「許せる」と答えた人の割合が7割を超えており、コメンテーターとしての手腕を評価する声は比較的多い。
テリー伊藤「サンジャポだったら続けられたのに」
川上氏は2016年3月19日夜放送のラジオ番組に録音メッセージを寄せ、「お詫びの言葉も見つかりません。ただただ、心から申し訳なく思っています」と謝罪していた。翌20日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS)でもこのメッセージが紹介され、出演者から発言が相次いだ。
テリー伊藤氏(66)が
「イケメンだしかっこいいしね、気さくなお兄さん、って感じがするんですよ。だから、多少の詐称だったら、サンジャポだったらそのままずっと続けられたのに」
と冗談交じりに話し、爆笑問題の2人も
「コメンテーターとして残された道はサンジャポしかない」(大田光氏)
「サンジャポ、来週からでも全然」(田中裕二氏)
と応じた。デーブ・スペクター氏(61)は、
「(川上氏は)意見の中に英語のキーワードを使う。あれは発音が完璧」
「DJをJ-WAVEの大変に人気ある番組でやっていた。色々な社長と対談したりして、テレビの出演は割と自然にスライドしただけ」
とやや川上氏に同情的だ。西川史子氏(44)は、
「ただ声がいい人、として出てくればよかった」
と話した。
厚切りジェイソン「実力で人を判断する仕組みを」
「ワイドナショー」(フジテレビ)では、厚切りジェイソン氏(29)が
「うそをつくのは良くないが、実力があるのであれば、そういうコメントができるのであれば、それは認められておかしくないと思う。日本では学歴がないと、そういう報道番組とかに出られないとかはある」
「うそをついてはいけないが、実力で人を判断する仕組みになってほしい」
と持論を展開。川上氏と親交があるという元NHKアナウンサーの堀潤氏(38)は、文春報道の前後に川上氏から
「記事が出ちゃうかも知れない。みんなを驚かせるかも知れない。こめんね」
「しばらく休んで、また新しいことを始めたい」
などと連絡があったことを明かし、
「週刊文春の報道などあって、その先にいったい何を求めているんだ、というのはある」
と、川上氏への行き過ぎた批判に対する違和感をにじませた。
街角アンケートでは「今さら学歴なんてどうでもいい」
「アッコにおまかせ!」(TBS)では、和田アキ子氏(65)が、川上氏を起用した側の体質にも問題があるとの見方を示した。
「(報道ステーションを見て)的確な分かりやすいコメントをされてるな、と思ったんだけど、こういうニュースを見ると、社会が学歴にすごい弱いんだな、っていう...。ちゃんと喋ってはったから、別に学歴詐称じゃなかったらどこに出てると言っても(おかしくない)」
「こういう経歴に惑わされたのは、本人もそうだけど、使った側だから、あんまり...。本人はちゃんとこれから自分で勉強もしはるやろうけど、社会が変わらんとあかんと思うね。学歴とか家柄とか、そういうので決めちゃうみたいな」
なお、「アッコにおまかせ!」では、新橋にいた男女100人に「ショーンKの経歴詐称は許せる?許せない?」というテーマでアンケートを行ったところ、「許せる」と回答した人が72人で、「許せない」は28人にとどまった。「許せる」の理由としては
「話すことが説得力があったから今さら学歴なんてどうでもいい」
といった声が出ていた。