児童虐待通報電話189、「長すぎる音声案内」でガチャン? ほとんどの利用者が「途中で切る」

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厚労省「現在改善を検討しているところです」

   児童相談ダイヤル「189」の音声ガイダンスをめぐる問題については、ネット上でも大きな注目を集めている。ツイッターや掲示板などには、

「勇気を出して、通報しようとしても、2分もうだうだと音声流れたら、気持ちが折れそう」
「精神的に追い込まれてギリギリの奴とか、迷ってるやつが何分も待てるかって言う話」
「切羽詰まってるときに悠長なガイダンスなんか聞いてられんわ」

などといった批判的な意見が数多く寄せられている。

   厚生労働省の厚労省雇用均等・児童家庭局総務課はJ-CASTニュースの取材に、「ガイダンスが長すぎるとの指摘は複数寄せられており、現在改善を検討しているところです」と答えた。また、ガイダンス中に通話を切ってしまう利用者が多い理由については、

「110番や119番のイメージから、すぐに電話が繋がると考えている利用者が多いため、児童相談書に転送される前に切ってしまうのかもしれません」

と分析している。

   インターネット上の署名サイト「Change.org」では15年9月から「189」のシステム改善を求める署名活動が始まっている。主催のNPO法人「チャイルドファーストジャパン」はJ-CASTニュースの取材に、「10本のうち7~8本の電話が繋がっていない事実があるにも関わらず、厚労省や児童相談センターの危機感が薄すぎる」と憤りを露わにする。都道府県や政令市ごとに通告を一元化して受理するコールセンターを設置し、相談者の支援をより効率化すべきだと提案している。

   16年3月3日17時現在、9532人から署名が寄せられており、1万人分の署名が集まった時点で、要望書を塩崎恭久厚生労働相に提出するとしている。

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