「ヤラセがあったとは考えておりません」
これに対し、水戸市は、市のイメージダウンになるとしてTBSに説明を求め、3月1日になって、番組内での謝罪や訂正を求めた。放送倫理上の問題があるとして、放送倫理・番組向上機構(BPO)にも意見書を提出する事態になっている。
市の「みとの魅力発信課」では、J-CASTニュースの取材に対し、TBSから提出してもらった番組の企画書には若者4人組はTBSが手配したエキストラとされてあったとして、「ドキュメントとして放送したのはおかしい」と批判した。TBSは、4人組に駅に来てほしいと言っただけだとして、暴言が演出であることは否定したというが、4人組には、水戸市民でない人もいたという。
市では、取材に対し、「番組は、ヤラセではないかと考えています。梅まつりの直前だったのに、これで観光客が来なくなることは困ります」と話している。
TBSの広報部では、「BPOへの意見書を十分に検討した上で、今後も誠意をもって対応してまいります」と取材にコメントした。若者らが暴言を吐くようにヤラセをしたかについては、「そのようには、考えておりません」と答えた。
ネット上では、番組について、「放送禁止レベルだった」「水戸のイメージが悪くなる」と批判が出ている一方、水戸市の対応についても、「そんなんだからテレビが詰まらなくなる」「騒げば騒ぐほどイメージ下がる」といった冷ややかな声も出て、論議になっている。
過去にも、「水曜日のダウンタウン」の番組では、14年7月30日の放送で兵庫県尼崎市のイメージダウンになるようなシーンがあったとネット上で騒ぎがあった。このときは、尼崎市がTBSに抗議することはなかったが、市の都市魅力創造発信課では、「面白おかしく取り上げられただけで、事実と違うという内容ではありませんでしたので、抗議には値しないと考えました」と言っている。