丸川珠代環境相は2016年2月12日夜の会見で、東京電力福島第1原発事故後の除染に関して国が定めている長期目標「被ばく線量年間1ミリシーベルト以下」について「何の科学的根拠もない」などと発言した問題をめぐり、「事実と異なるもの」であったとして、撤回を表明した。
丸川環境相は7日の講演で、年間1ミリシーベルト以下の被ばく線量という国の長期目標について、「何の科学的根拠も相談もなく、時の環境大臣が決めた」などと発言したと報じられていた。丸川環境相は当初、発言内容を「記憶がない」などと否定していたが、この日は一転、自らの発言であることが確認できたとして、「福島をはじめとする被災者の皆様に誠に申し訳なく、改めて心からお詫びを申し上げたい」と陳謝した。