国内鉄鋼最大手の新日鉄住金は2016年2月1日、同4位の日新製鋼を2017年3月をめどに買収し、子会社化する検討を始めたと発表した。
新日鉄住金は現在、日新製鋼に8.3%を出資しているが、これを過半数の51%~66%までに引き上げることを想定しているという。具体的な方法や出資比率は5月中旬をめどに発表する。日新製鋼は広島県呉市にある高炉2基のうち1基を停止し、合理化を図る。
国内の鉄鋼業界は、中国メーカーの過剰生産による市況低迷で経営が悪化している。両社は買収を通じて国内生産体制の効率化を進め、事業・収益基盤の強化を図って競争力を高めたい考えだ。