スキー女子ジャンプの高梨沙羅選手(19)の実家が「セブン‐イレブンを経営しているのは本当か」と、インターネットで話題を呼んでいる。
2016年1月16、17日に行われたノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子・札幌大会の個人第5戦では、今季4勝目を挙げて絶好調の高梨選手だが、同時に放映がはじまったテレビCMが話題を加速させている。
実家のある北海道上川町にセブン‐イレブンは2店舗
スキー女子ジャンプの高梨沙羅選手が登場するのは、コンビニエンスストア大手の「セブン‐イレブン」を展開するセブン&アイ・ホールディングス(HD)のテレビCM。同社は高梨選手とスポンサー契約を結んでいるが、1月16日から全国で放映されている今回の新CM「高梨沙羅選手 応援」篇で初めてのCM起用となった。
CMは、高梨選手の幼少期の初々しいスキージャンプの練習や大会で優勝したときの姿などを、写真と映像で綴るドキュメンタリータッチの内容。高梨選手自らがナレーションを務め、うれしかったことやつらかったこと、笑顔と涙の思い出を振り返った。
そのCMで、高梨選手は「わたし、高梨沙羅はセブン‐イレブンで育ちました」と語り、北海道上川町の実家がセブン‐イレブンを営んでいると明かした。
さらには、「いいときも、悪いときも、いつも家族とセブン‐イレブンがいました」とも。 そうしたことから、インターネットでは、
「上川町のセブン‐イレブン、さっそく行ってみよう!」
「ホントなの? CMの話なんじゃない」
「いいの、これ... お店にお客が殺到するんじゃね」
「新たな観光名所だなwww」
といった声が寄せられ、なかには半信半疑の向きもある。
J‐CASTニュースの取材に対して、セブン&アイHDは、「高梨選手のご実家が(セブン‐イレブンの)加盟店であることは事実です」と話す。どうやら、まぎれもない、本当のことだったようだ。
高梨選手が育った北海道上川町によると、町内にあるセブン‐イレブン2店舗のうち、層雲峡温泉にある上川層雲峡店が高梨選手の実家が経営しているという。
テレビCMに映る、雪の中でも目立つ、シンボルのオレンジと緑、赤のラインと、建物中央あたりの「セブン‐イレブン」の文字とともに出入り口を配した、大きな三角屋根のデザインの店舗。場所柄、おみやげグッズもそろっているという。町役場の人はもちろん、「町内で知らない人はいないでしょう」と話す。
父親が「焼肉店をテレビや新聞で紹介してください」とPR
じつは、このテレビCMがインターネットで話題になったのにはワケがある。
「えっ、高梨選手の実家ってセブン‐イレブンじゃない。ホントは焼肉店の経営だよ」
「高梨選手の実家は焼肉屋だ。これはCMの設定でしょ」
といった声が、インターネットに少なからず寄せられたからだ。
2014年には、元スキージャンプの選手でもある高梨選手の父が、地元の北海道上川町までメディアを呼びつけたうえ、「焼肉店をテレビや新聞で紹介してください」とPR。それがメディアの顰蹙を買う騒ぎになったことがあったとされる。
いったい高梨選手の実家は、セブン‐イレブンなのか、焼肉店なのか。本当はどちらなのか――。
上川町によると、「焼肉店もご実家が経営されていますよ」、とのこと。やはり町内で知らない人はいないようで、どうやら実家は手広く事業を手がけているとみられる。
連戦連勝の「異次元の強さ」をみせる高梨選手は、セブン‐イレブンと焼肉店で、強く、たくましく育ったようだ。