ソフトバンクが2016年4月からスマートフォンの利用が少ないユーザー向けに、データ通信と通話を合わせて月額4900円(税別、価格については以下同)となる低料金プランの導入を決めた。2年契約が条件で、現行の最低料金の6500円よりも1600円安くなる。
新プランはデータ通信量の上限を従来の半分となる1ギガバイト(2900円)にし、5分以内の国内電話がかけ放題となる「スマ放題ライト」(1700円)、ネット接続代(300円)を組み合わせ、4900円になるというものだ。
無料通話の5分間が過ぎると、30秒で20円追加
これまでは通信量上限が2ギガバイト(3500円)と時間無制限の国内通話がかけ放題となる「スマ放題」(2700円)、ネット接続代を組み合わせた6500円が最低料金だった。
ソフトバンクの新プランは総務省の要請を受けたもので、NTTドコモとKDDI(au)を含む携帯大手3社で最初の対応となる。
スマホ料金をめぐっては、安倍晋三首相から家計負担を減らすために値下げを指示された高市早苗総務相が2015年12月、大手3社のトップを呼んで割安プランの創設を求めていた。
ただ、ソフトバンクの新プランについては、「ターゲット層がどこか分からず、選択するユーザーもそう多くはないだろう」(業界筋)との見方も出ている。
最近はデータ量の大きい動画や音楽が人気で、ネット上にも出回っており、頻繁に利用すると1ギガバイトは軽く超えてしまう。通話も時間無制限のスマ放題は選択できず、通話を重視するユーザーには物足りない。また、1ギガバイトを超えれば通信速度が落ちるので1ギガバイト追加するごとに1000円かかり、通話も5分を超過した分は30秒ごとに20円の追加料金が発生する仕組みになっている。
ライバルに先行したソフトバンクだが、ネット上では「ほとんど使わない人向けのプラン」「普通に使えば割高になるだろう」「実質的な値上げか」「これなら格安SIMがいい」「1ギガで満足する人はいないだろ」などと新プランの評価は散々だ。