回転すし「はま寿司」盛り付け崩壊 普通は「あり得ない」のだが...

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   回転すしチェーン「はま寿司」の盛り付けが斬新すぎる、などと話題になっている。握りずしのネタがはがれていたり、軍艦巻きが倒れていたり、軍艦巻きの上に載っているはずのカキフライがレーンに落ちていたりする様々な写真がアップされている。

   タマゴの握りに至っては、シャリとタマゴが分裂され、シャリの上に海苔がクシャクシャになって乗っている、という悲惨なものもある。これは本当なのか、ためにする情報なのか、それとも何か事情があるのか...

  • 「商品開発に関しても見た目というのは非常に重要」とゼンショー(写真は「はま寿司」店舗)
    「商品開発に関しても見た目というのは非常に重要」とゼンショー(写真は「はま寿司」店舗)
  • 「商品開発に関しても見た目というのは非常に重要」とゼンショー(写真は「はま寿司」店舗)

機械でしゃりや巻き物を作り、従業員がその上にネタを置いて形を整える

   「ハマ寿司の盛り付けが斬新すぎるwwwww」などとネットで話題になったのは2016年1月5日から。ツイッターから発信されたこうした情報は、まとめサイトなどを通じて一気に広がった。あまりにも悲惨なすしの写真に驚く人が続出する一方、回転すしなんていうものはこういうものだ、とうなずく人もいる。

「写真の通りネタが崩れまくりの寿司が流れてくる始末。味もうまからず」
「地域というか店舗で当たり外れがあるんだろうなあ。地元のはま寿司はまともなので良かった。でも曜日によってはずれの日もある」
「うちの近所のはま寿司はくら寿司よりおいしいけどな。倒れてるのは何回か見たけどあんなに派手なのは見たことないし」

といった意見が掲示板に書き込まれた。「はま寿司」は機械でしゃりや巻き物を作り、従業員がその上にネタを置いて形を整えるという一手間かけた提供になっている。簡単には崩れそうにない。

ズレたネタや、倒れている軍艦巻きなどは発見できず

   実態はどうなのか。16年1月8日の午後3時頃に、東京メトロ東西線の高田馬場駅近くにある「はま寿司」に行ってみた。ボックス席は空いていたがカウンター席は8割ほど客で埋まっていた。一人で行ったためカウンター席に通され、まず、どんな状態のすしが流れているのか3周ほどじっと見てみた。

   結果的に握りずしのズレたネタや、倒れている軍艦巻きなどは発見できなかった。そしてネットで話題になっているタマゴの握りと、カキフライが乗った軍艦巻き、イクラの軍艦巻きを注文してみた。イクラの軍艦巻きの場合、写真では上に乗せたキュウリが剥がれ下に落ちていたが、手元に来たものはキュウリがしっかりと乗っていた。タマゴの握りも普通の握りだった。カキフライが乗った軍艦巻きは、遠に見ると転倒しカキフライが転がりそうで危なっかしい。しかし工夫がしてあって、二巻の軍艦巻きのカキフライの部分に硬めのタルタルソースを置く事で二巻を結び、転倒や転がりを防いでいた。

ゼンショー「こういう状態になることは確実にありえません」

   「はま寿司」を運営するゼンショーホールディングスに話を聞いてみると、

「通常ではこういう状態になることは確実にありえません」

とネット上の写真についてコメントした。ただし、ネタがズレたり、軍艦巻きが倒れることはたまにはあるのだそうだ。すしが回転しているからというだけでなく、お客が皿を取ろうとした際に隣の皿にぶつけてしまったり、間違えて取った皿を返す時などに起こるという。レーンは一周すると厨房に戻るため、倒れたり形が変になったすしは外したり形を整えるし、店員が巡回しているためそういうものを見つけたらすぐに外すことになる、と説明した。

「商品開発に関しても見た目というのは非常に重要なことなんです。こういった写真を見て誤解されるとすれば非常に迷惑な話ですし、いつも利用されているお客様ならありえない事だと分かってくださっていると思います」

と同社広報は話している。

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