立花隆「めくら」発言にNHKが謝罪 「文脈から判断すべき」「言葉狩り」と疑問の声

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   NHK「クローズアップ現代」の番組内で評論家の立花隆さん(75)が「めくら」と発言したことを受け、国谷裕子キャスター(58)が「不適切な表現」だとして謝罪した。

   めくらは目の不自由な人に対する表現で、いわゆる放送禁止用語の1つとされている。しかし、ネット上では「視覚障害者への言及では全くない」「謝罪する必要があるのか」として問題視するべきではない、という見方が多い。

  • NHKクローズアップ現代での発言で、キャスターが謝罪した
    NHKクローズアップ現代での発言で、キャスターが謝罪した
  • NHKクローズアップ現代での発言で、キャスターが謝罪した

「放送禁止用語自体がナンセンス」

   番組は2015年12月3日の放送で、ノーベル物理学賞を受賞した東京大学宇宙線研究所長の梶田隆章さんを取り上げた。

   立花さんはスーパーカミオカンデでニュートリノに質量があることを確認した梶田さんの偉業をたたえる中で、

「カミオカンデ以前は、ニュートリノが見えなかった。見ないというのは、ないのと同じことなんです。世界中の学者が『めくら』同然の状態だった中で、日本だけが観察できた」

と表現した。

   しかし番組終了前に国谷キャスターが「一部不適切な表現があり、大変失礼いたしました」と謝罪。12月4日1時からの再放送では、立花さんの発言のうち「めくら」の部分だけ無音にして放送した。

   NHKの対応に対し、ツイッターなどネットでは異論が相次いだ。

「主語は素粒子探査の実情を意図したもので視覚障害者への言及では全くない」
「こんなことをいちいち謝罪する必要があるのだろうか。文脈から判断すべきだ」
「言葉の表面だけ取り繕うなよ、言葉狩りも大概にしとかんと」

   いわゆる放送禁止用語について「話の流れとして気にならなかった。放送禁止用語も細部までこだわりすぎでは」「個人的には放送禁止用語自体がナンセンスだと思ってる」という意見もある。

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