「正直つらい」――相次ぐ閉店で「マックロス」 12月末までに、あと70~80店舗もなくなる

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   業績不振に陥っているハンバーガーチェーン大手の「マクドナルド」が、全国で相次いで店舗を閉め、「つらい」「行く場所がない」と「マックロス」に陥っている人が出ている。

   日本マクドナルドホールディングス(HD)によると、2015年1~10月末までに閉店した店舗は79か店と、まさにラッシュ状態。なかには、駅周辺に2店舗を出店していたエリアでは両方とも閉店してしまったところもあるようだ。

  • 相次ぐ閉店で「マックロス」の人が少なくない(写真は2015年1月撮影)
    相次ぐ閉店で「マックロス」の人が少なくない(写真は2015年1月撮影)
  • 相次ぐ閉店で「マックロス」の人が少なくない(写真は2015年1月撮影)

「マックにしか出せない雰囲気が好きでした」・・・

   全国津々浦々、街にあった「マクドナルド」が続々と閉店している。

   インターネットには、2015年10月16日「霞ヶ関第2号館」、10月25日「池袋西口公園前」「赤坂見附」「錦糸町アルカイースト」、10月31日「押上駅前」「新大塚駅前」「神楽坂」「神楽坂駅前」......。

   11月も、「新子安オルトモール」「姫路中地」「仙台広瀬通り」「本所吾妻橋」「神谷町」「豪徳寺駅前」「烏丸北大路」「なんばウォーク」「名古屋港ジェティ」......と、閉店した店舗名がずらり。

   さらには12月に閉店予定の「仙川」や「福井駅前」なども、閉店を惜しむように並べられている。

   日本マクドナルドHDによると、「閉鎖している店舗は今年4月に計画されたもので、それが実行に移されるのに約半年かかりました。それもあって、10~12月に集中して閉店することになりました」と説明。利用者が、一気呵成に閉店している印象を受けるのはそのためのようだ。

   とはいえ、「マクドナルド」の相次ぐ閉店でダメージを受けている人は一定程度いるようで、インターネットではこうして閉店した店舗をリストアップしては「不便になった」「さびしい」などと嘆いたり、落胆したりする声が寄せられている。

   たとえば、

「正直マクド閉店して困ってるwwwwww」
「俺が初めてバイトした場所やったんやが...(泣)」
「『安い』ただそれだけでよかったのに。客はヘルシーだの健康だのは求めてない」
「駅のマクド寄ってクリスプとチーズバーガーのお持ち帰りが出来なくなった(泣)」
「地味になくなったら一番困る飲食の店だわ」
「10月に閉店したわ。マックにしか出せない雰囲気が好きでした」

といった具合だ。

   なかには、

「意外と人が来てるところも閉めてない?」
「立地はよかったのに、言うほど人入ってなかった。マーケティングが悪いんだな」
「店畳んだほうがいいよ。客を裏切りすぎ」
「明らかに経営陣のミスだろ! なんで更迭されないのか不思議」

など、経営に言及する声も少なくなかった。

ピーク時から22.9%減、12月末には3000店舗割れに

   日本マクドナルドHDが2015年11月11日に発表した15年1~9月期連結決算は、最終損益が292億円の赤字(前年同期は75億円の赤字)。1~9月期の赤字額としては13年の上場以降では最大だった。

   原因は2014年に起った中国での使用期限切れの鶏肉問題や15年1月の商品への異物混入をきっかけに起った、ファミリー層を中心とする深刻な客離れだ。

   そうした中で、現在進めているのが不採算店舗の閉鎖。日本マクドナルドHDによると、15年10月末の店舗数は3050店舗で、12月末までに、さらに70~80か店を閉じる計画。ピーク時(2002年)に3890か店もあった店舗は、一気に3000店舗を割るところまで減ることになる。

   その一方で、日本マクドナルドHDは現在、年間400か店の店舗改装を進めている。11月26日には、日本人デザイナーを起用した「和テイスト」の店舗を立ち上げたばかり。2018年までに全店舗の約9割の店舗を改装する計画を打ち出し、消費者のつなぎとめを図る。

   相次ぐ閉店について、同社は「閉めた店舗をご利用いただいていたお客様には御礼を申し上げるとともに、ご不便をおかけして大変申し訳ありません」と謝意を表明。そのうえで、

「改装した新しい店舗を含め、引き続きお近くの店舗をどうぞご利用いただきたく、お願い申し上げます」

と話している。

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