お笑いコンビ「アンタッチャブル」の柴田英嗣さん(40)が、相方の山崎弘也さん(39)とのコンビ再開に向けて話し合っていることをバラエティ番組で明らかにした。ただ、山崎さんからは、ある条件を突き付けられているというのだ。
2010年2月から1年間も芸能活動を休止した理由について、柴田英嗣さんは、予告通りに告白した。
女性問題では、「逮捕はなく事情聴取されただけ」
女性誌などでは当時、不倫関係になった元彼女とトラブルになり、警察沙汰に発展したとされていた。しかし、15年10月9日夜放送のフジテレビ系番組「ダウンタウンなうSP」では、女性と不倫があったことを完全に否定した。
それによると、柴田さんの後輩がある女性と男女関係になり、女性はその後、この後輩から振られてしまった。女性が逆恨み行為をしたため、柴田さんが正義感からそれを止めるよう言ったところ、今度は女性から反撃された。柴田さんから暴行や脅迫を受けたと警察に訴えられたというのだ。
「その後、逮捕されちゃって」。柴田さんは番組でこう明かして、出演者を驚かせたが、テロップでは、実際には逮捕ではなく事情聴取されただけだったと説明された。その後、暴行などはえん罪だと分かり、「誤解は晴れました」という。
えん罪にもかかわらず活動を休止した理由について、柴田さんは、最初は真実が分かっていなかったためだとした。えん罪と分かっても、女性を止めようと問題を起こしたことはあるため、活動休止を継続することにしたという。女性とのトラブルは、裁判にまで発展したとも明かした。
当時何も説明しなかったことについては、所属事務所に「記者会見やらして下さい」と言ったが聞き入れられなかったからだとした。事務所も当初は「体調不良」と発表しており、柴田さんを守り抜こうとしていたという。
「実力でなんとか俺のとこまで来てくんない?」
柴田英嗣さんが4年前に復活しても、コンビは未だに再開していない。
女性問題をきっかけにした不仲説が出ているが、柴田さんは、山崎弘也さんが再開を拒否しているかについて、「それは全然ないですよ」と否定した。
山崎さんからは、復活後すぐに再開すれば、「勝手に手差し伸べてるみたいで、なんかキャラにも合わないよね」と言われたという。柴田さんは、別の事情として、なぜ世間的に悪いやつを助けるのかと言われて山崎さんが損をしてしまうのが嫌だったことも挙げた。
コンビ再開のオファーがあったとしても、今のところは「やらない」と山崎さんと話し合っているそうだ。山崎さんからは、「お前の実力でなんとか俺のとこまで来てくんない? そしたら、勝手に周りがブッキングするでしょ」と言われているといい、柴田さんは、少しずつ山崎さんに追いつけるようにやっていると話した。
どのタイミングで再開したらいいか2人で話し合っており、テレビだとプレッシャーがかかるため、単独ライブなどでの再開を検討しているという。
柴田さんの告白を受けて、ネット上では、えん罪なら早くコンビ再開をとの声がファンらから上がっている。一方で、その真実味について疑問の声も漏れており、みそぎをして自分は悪くないという既成事実を作ろうとしているのではという、うがち過ぎの見方もあった。
事情に詳しい芸能関係者は、単独ライブについては、「自虐ネタというのは受けますので、その可能性はあるでしょうね」との見方を示す。しかし、コンビの完全復活は厳しいのではないかとみている。
「山崎さんは、ピンでも十分売れており、もう組む意味があまりないのでは。事務所も、コンビで売ることは考えていないと思います。よほどのことがない限り、完全復活は難しいでしょうね」