安倍首相、何を食べても感想は「ジューシー」 ネットで「語彙の少なさ」を揶揄される

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   訪問先や視察先、その他イベントで地方の特産品を口にする機会の多い安倍首相だが、食後に語るのは「ジューシー」という感想ばかり。これに対し、ネットでは「感想がワンパターンすぎる」という声も出ている。

   「ジューシー」という感想はトマトやキュウリといった野菜、桃やブドウなどの果物だけでなく牛肉にも使われていた。

  • 桃を食べても肉を食べても「ジューシー」(2015年5月撮影)
    桃を食べても肉を食べても「ジューシー」(2015年5月撮影)
  • 桃を食べても肉を食べても「ジューシー」(2015年5月撮影)

「甘くてジューシー」「とってもジューシー」

   過去の新聞記事を見ると、「ジューシー」という表現は2014年7月17日に初登場している。この日、福島県産の桃を宣伝する「ミスピーチ」に選ばれた女性2人が首相官邸を訪問。安倍首相は「ミスピーチ」から贈られた桃を試食し、「甘くてジューシーだ」と語った。

   「ジューシー」は翌18日にも飛び出す。山梨県の観光大使「やまなし大使」を務めていた萩原智子さん(当時)らの表敬を官邸で受け、同県特産品の種なしブドウ「シャインマスカット」を試食した時のこと。首相の口から出たのは「ジューシーですね。おいしい」という感想だった。同じ果物で言うと、15年6月11日にも茨城県鉾田市の観光大使「ほこたブランド大使」が官邸に持参した同市産メロンを食べ、「甘くて、とてもジューシーだ」と絶賛している。

   野菜や牛肉を食べても「ジューシー」という表現は欠かさない。14年7月24日、首相は東京電力福島第一原発事故の風評被害を払拭するため結成されたキャンペーンクルーと官邸で面会する。そこで福島県産のキュウリとトマトを食べて「とてもおいしい。ジューシー」。15年2月26日に神奈川県の「三浦半島酪農組合連合会」が官邸を訪れ、ブランド和牛「葉山牛」のローストビーフとビーフジャーキーをふるまった際は「深い味わいでおいしい。非常にジューシーだ」と話した。

「ジューシー安倍」というあだ名広まる

   ちなみに、地方の観光大使などから贈られた桃、ブドウを官邸で食べる様子は2015年にも報じられている。やはり、桃は「甘くてジューシー」(7月30日に「ミスピーチ」が訪れた際)、ブドウは「とってもジューシー」(8月31日に谷本正憲・石川県知事から県特産品のブドウをプレゼントされた際)と感想を述べている。

   15年10月5日までに、各マスコミが安倍首相による「ジューシー」という食後の感想を伝えた回数は計7回に上る。首相は何を食べても「ジューシー」という。そんな様子はネットでも話題となり、ツイッターユーザーからは、

「ボキャブラリーが少ないね」
「感想がワンパターン」

との「ダメ出し」が。また一部のユーザーは「ジューシー安倍」というあだ名をつけて、首相を揶揄している。

   一方で14年7月17日より前、「ジューシー」という食後の感想は各紙記事中に登場せず、違った表現が使われている。07年3月24日に高松市の商店街へ赴き名物の和菓子を食べた際は、「自然の甘みがします」と感想。千葉県八街市の北村新司市長らが官邸を訪れた13年7月2日には市の特産品ラッカセイを食べ、「香ばしくておいしい」と話した。

   14年7月16日、宮城県七ケ浜町のノリ種苗生産施設を視察中に焼きのりを試食し、「香りと甘みが口の中に広がってご飯が欲しくなる」とその味を表現している。

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