民主党の岡田克也代表がかつて「集団的自衛権は必要」と言っていたのかについて、ネット上で論議になっている。岡田代表はそんなことは言っていないと主張している。
岡田克也氏の発言については、まずヒゲの隊長こと自民党の佐藤正久参院議員が取り上げ、話題になった。安保法案の審議中だった2015年9月14日の参院特別委でのことだ。
かつては行使を容認しているでは、との見方が
集団的自衛権について、民主党幹事長時代の岡田氏は、03年5月3日付読売新聞に載った座談会で、「日本を防衛するために活動している米軍が攻撃された場合、日本に対する行為と見なし、日本が反撃する余地を残すのは十分合理性がある」と指摘した。そして、「今の憲法は、すべての集団的自衛権の行使を認めていないとは言い切っておらず、集団的自衛権の中身を具体的に考えることで十分整合性を持って説明できる」と述べていた。
このことについて、佐藤氏は、岡田氏は集団的自衛権は必要ないと断言しているが、かつては行使を容認しているではないかと突っ込んだのだ。さらに、岡田氏以外の民主党幹部も行使容認の発言をしているとも指摘した。もっとも、民主党からはこの指摘に反発の声が上がっていた。
そして、今度は、こうしたやり取りが一部で報じられたことを受けてか、ジャーナリストの櫻井よしこ氏も、岡田氏の過去の発言を持ち出した。
15年9月27日放送のNHK「日曜討論」で、櫻井氏は、「岡田さんがね、かつては『集団的自衛権は必要です』と民主党政権のときの外務大臣として言った」と述べたのだ。