ジャーナリストの竹田圭吾さん(50)がテレビ番組で自分はがん患者で、カツラを被って仕事をしているとカミングアウトした。
竹田さんは2013年11月に病気療養を理由にテレビ各局のコメンテーターを降板した。翌年の14年2月に復帰した際には、激やせぶりが視聴者を驚かせた。髪や眉毛などの体毛も薄くなっていた。今回のテレビ番組のカミングアウトに対し「強い人だな」「なんてかっこいい人なんだろう」などといった称賛の声がネット上であがっている。
「がんになったとしても少し種類の違う人生が続くだけだ」
出演したのは2015年9月27日放送のフジテレビ系情報番組「Mr.サンデー」。この日は肝内胆管がんで亡くなった川島なお美さん(享年54)、乳がんで療養中の北斗晶さん(48)の特集を組み、最新のがん検診の取り組みなどを紹介した。この特集の最後の方で竹田さんは、
「僕も自分でがんになって・・・」
と語りだした。13年に休養を発表した頃と現在の竹田さんでは別人のように痩せているため、病気が完治していないのは分かっていたが、それが何の病気なのかは分かっていなかった。
がんの発見が遅くても、それで自分の人生が終わりという訳ではないし、がんの治療法は毎年のように新しいものが出て来る。そして、がんになったとしても少し種類の違う人生が続くだけだ。
竹田さんは、こう説明した後、自分の頭を両手で触り、
「僕も今、頭、これカツラでも仕事続けていられますし。(がんに)襲われて闘うものでは必ずしもなくて、自分の中の一部に棲みついたものを宥めすかしながら、なんとかなんとか抑えながら生活の質を維持していくのががんなんだということを、検診を受けている段階から何となくイメージしておくといいと思う」
と語った。ネット上ではこの瞬間に「病気はがんだったのか」「カツラだとは思わなかった」などといった声があがった。